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藤井聡太王位・棋聖、叡王初奪取で史上最年少19歳1カ月三冠達成!「結果のことは意識せず、前を向いていけたら」【叡王戦第5局】

2021年9月13日 19時36分

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藤井聡太

藤井聡太

 将棋史にまた偉大な足跡が刻まれた―。豊島将之叡王(31)=竜王、愛知県一宮市出身=に藤井聡太二冠(19)=王位・棋聖、同県瀬戸市出身=が挑戦する「第6期叡王戦」五番勝負最終第5局は13日、東京都渋谷区の将棋会館で指され、111手で勝利した藤井二冠が3勝2敗で叡王初奪取に成功するとともに、19歳1カ月での史上最年少三冠を達成した。
 従来の記録は羽生善治九段(50)が1993年1月、それまで保持していた棋王、王座に加え、竜王を勝ち取った時の22歳3カ月だったが、これを28年ぶりに大幅に更新した。現在の棋界では渡辺明名人(37)=棋王・王将=と並んで最多タイトル保持者となった。
 歴史的瞬間は、豊島叡王が投了を告げた午後6時22分にやって来た。終局後、叡王獲得について藤井三冠は「全く実感はない。フルセットは自分にとって初めてで、その中で結果を出せてよかった」と安堵(あんど)の表情。最年少三冠達成の感想を聞かれると「全く意識していなかった。これからも対局は続くので結果のことは意識せず、前を向いていけたら」といつものように気を引き締めた。両者は10月8日開幕の「第34期竜王戦」でも激突するが、それに向けては「1カ月近くあるので、その間にしっかり準備して臨みたい」と力強く答えた。
 叡王初防衛がならなかった豊島竜王は「苦しい将棋が多かった印象」と敗戦の弁。1勝4敗で敗れた「お~いお茶杯第62期王位戦」(中日新聞社主催・伊藤園特別協賛)も含めた10戦を振り返り「強い棋士と指して課題がたくさん見えた。勉強になった10局だった」と謙虚に語った。
 今後の棋界の勢力図を左右する“桶狭間ポイント”として注目された大一番は、振り駒で先手番となった藤井二冠が相掛かりを選択した。これに対し、歩損の代わりに手得を主張して積極果敢に揺さぶりをかけた豊島叡王だったが、藤井二冠の落ち着き払った指し回しが光った。徐々にペースを握ると、最後は鮮やかな寄せを披露して勝負を決めた。両者とも持ち時間の4時間を使い切って1分将棋となった。
 “十九番勝負”のトリプルタイトル戦となった尾張シリーズだが、王位&叡王を連取した藤井三冠に昇竜の勢いがあるのは明らか。「年内四冠」達成による「藤井時代」到来の可能性が高まる中、それを阻止すべく豊島竜王がどう意地を見せるのか。目の離せない戦いが続く

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