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1本足打法 最後の弟子・中日渡辺が王貞治さん、原監督の前で東京D初アーチ「本当に打てて光栄」

2021年9月12日 06時00分

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試合後、ファンの拍手に応える渡辺

試合後、ファンの拍手に応える渡辺

◇11日 巨人4―5中日(東京ドーム)
 白星と黒星が交互に続くオセロ状態に終止符を打った。中日は11日、東京ドームで巨人に5―4で競り勝ち、8月21日以来の連勝となった。1回に福田永将内野手(33)の2点二塁打で先制すると、2回には渡辺勝外野手(27)がリードを広げる2号3ラン。渡辺は王貞治さん(現ソフトバンク球団会長)を育てた故・荒川博さんの最後の弟子。中日の東京ドーム今季最終戦で、直伝の1本足打法から鮮やかな一発を放った。
 一本足打法の渡辺が巨人の本拠地でアーチを描いた。「打球がどこへ飛んだか見えませんでした。感触は良かった。外野手が動かないので『入った』と分かりました」。白球は右翼席の支柱に掲げられたプレートまっしぐら。兄弟子、王貞治さんの付けた永久欠番「1」近くに着弾した。
 場面は2点リードの2回2死一、二塁。フルカウントからの6球目だった。「真っすぐを狙いました。差し込まれないようにしました」。高め144キロにバットを乗せて、振り切った。8月17日の広島戦(バンテリン)以来のプロ2号だった。
 喜びは、グッとこらえた。ひとつめの理由は喜べる立場ではないから。28歳イヤーでプロ通算23安打目。師匠の故・荒川博さんに手放しで褒めてもらえるとは思えない。プロ1号は「天国から『遅っせーよ』と言っていると思います」と話した。2本目は「う~ん、どうですかね。分かりません」。恩師が簡単にニコニコしてくれるとは思えなかった。
 表情を引き締めるもう1つの理由は敵将の前で打ったこと。「本当に、目の前で打てて光栄です」。巨人・原監督と同じ東海大相模高―東海大のルートでプロ入りした。東海大系列のカリスマに、初めてあいさつできたのは支配下登録翌年の2019年春のキャンプ。オープン戦で対面し「自分という存在をお伝えさせていただきました」。今回2連戦ともに駆け寄った。
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