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<あいちの民話を訪ねて>(49)蛇抜伝説(高浜市)

2021年9月12日 05時00分 (9月12日 05時00分更新)
蛇抜伝説をテーマにした瓦製の竜の制作に参加した加藤さん=高浜市芳川町の高平公園で

蛇抜伝説をテーマにした瓦製の竜の制作に参加した加藤さん=高浜市芳川町の高平公園で

  • 蛇抜伝説をテーマにした瓦製の竜の制作に参加した加藤さん=高浜市芳川町の高平公園で
  • 伝説の記憶を今に伝える蛇抜橋=高浜市芳川町2で
  • 伝説の記憶を今に伝える蛇抜橋=高浜市芳川町2で
 高浜市北部にかつて、蛇抜(じゃぬけ)伝説にちなんだ地名があった。現在の芳川町辺りで、一九八九年の町名地番変更でなくなるまで「吉浜町蛇抜」が長く存在していた。今でも「蛇抜橋」や「蛇抜大橋高架橋」と名の付く橋や道路があり、伝説の記憶をとどめている。
 蛇抜橋から北に歩いて十分ほどのところにある高平(たかびれ)公園は通称「ドラゴンパーク」と呼ばれている。神明社の隣で、市特産の瓦製の巨大竜が二頭、生い茂る木々に囲まれて並んでいる。竜の高さはともに二メートル。胴の長さはそれぞれ四十メートル、七十メートルで、一頭は胴が渦巻き状になっている。
 若手の鬼師(鬼瓦職人)ら約十人が二〇〇二年に、この伝説にちなんで制作した。粘土約二トンが使われたとの記録も残る。うねるように伸びる胴は、子どもたちが遊べる巨大迷路にもなっており、制作者の一人で近くに住む鬼師の加藤佳敬さん(53)は「すごく面白い公園です」と話す。
 「何でこんな物がここにあるんだろう」−。モニュメントは、伝説を知らないそんな人たちに、先人たちから受け継いだ伝説をつないでいくための「未来へのメッセージ」だ。加藤さんは、モニュメント制作に携わった意義...

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