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「陽性者です」走る救急隊員 名古屋市消防ルポ

2021年9月10日 05時00分 (9月10日 05時01分更新)
コロナ患者搬送の指令が入り、防護服を着ながら出動先を確認する救急隊員=9日午前10時46分、名古屋市昭和区の昭和消防署で(潟沼義樹撮影)

コロナ患者搬送の指令が入り、防護服を着ながら出動先を確認する救急隊員=9日午前10時46分、名古屋市昭和区の昭和消防署で(潟沼義樹撮影)

 新型コロナ感染症の流行第五波の中、各地の消防局や消防本部の救急車が連日、コロナ患者の搬送を続けている。特に目立つのは自宅療養中に状態が悪化し、病院への搬送を求めるケースだ。各地に発令中の緊急事態宣言の延長が決まった九日、患者対応の最前線で奔走する救急隊を取材した。 (白名正和)
 「救急指令、救急指令、急病」。午前十時四十五分、名古屋市消防局の昭和消防署(昭和区)に、救急車の出動指令が鳴り響いた。ほぼ同時に消防局本部から搬送者の詳細を伝える電話が入る。「コロナ陽性者です」。署員が声を上げると、救急隊員三人が急いで防護服を身に着けながら出動先の住所などを確認。指令から一分足らずで救急車は消防署を後にした。
 出動先は隣の千種区の住宅街。患者は七十代の女性で、肺炎の症状があるが入院できず、自宅で酸素投与を受けていた。症状の区分は「中等症2(ローマ数字の2)」。呼吸が苦しくなり、保健所に伝えて一一九番した。
 「現場で血中の酸素濃度を測ると、(著しく低い)80%を下回っていた。救急車内で高濃度の酸素を投与した」と小隊長の井戸田康二・消防司令(54)。苦しさを訴える女性に隊員は「すぐに病院へ着きま...

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