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空手競技の28年ロス五輪正式種目復活は厳しい「寸止め」「フルコンタクト」ルール二分化に原因が…【山崎照朝コラム】

2021年9月9日 19時42分

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荒賀龍太郎

荒賀龍太郎

 お家芸の空手が東京大会の追加種目で五輪デビューを飾った。次の2024年パリ大会は追加候補から漏れ、関係者は28年ロサンゼルス大会での復活を目指すと公言しているが、現状は厳しい。落選の原因として私は「寸止め(直前に止める)」と「フルコンタクト(直接打撃)」の二分化にあると思う。
 国際オリンピック委員会(IOC)はこれを嫌う。東京大会で男女唯一の銅メダリストとなった男子組手75キロ超級の荒賀龍太郎(30)=荒賀道場=も再採用を望んでいるが、今後のロビー活動に期待したい。
 そもそも空手は伝統派の4大流派が「寸止め」で個々に大会を開いてきた。しかし、1969~70年に極真空手の直接打撃がブームになってフルコンタクトの注目度が増した。
 東京大会では、全日本空手道連盟(笹川尭会長)が極真空手(松井章圭館長)と2015年4月に友好団体の覚書を交わし、空手の一本化を強調した。五輪種目には(1)世界への普及率(2)競技の安全性(3)誰が見ても分かるルール…をうたう。全空連の「寸止め」に対し、ルールで「KO」を有効とするフルコンタクトは安全性に課題があった。
 今は「寸止め」に倣い、胸とスネに防具を着用。ルールの違いも大同小異で共闘は可能に思えるのだが…。「空手は一つ、ルールも一つ」―荒賀選手の思いが通じることを願う。

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