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どうなる代表選考…JOC山下会長は選手らにエール「選考方法が変わったとしても向き合って全力を尽くしてほしい」

2020年3月25日 22時15分

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取材に応じる山下会長

取材に応じる山下会長

 東京五輪の延期決定から一夜明けた25日、日本オリンピック委員会(JOC)の山下泰裕会長(62)が東京都内で記者会見。延期で五輪出場が白紙に戻る可能性がある選手の心情を思いやった。自らは柔道で出場が決まっていた1980年モスクワ五輪がボイコットで幻となり、4年後のロサンゼルス五輪で金メダルを獲得している。悔しさを糧にした経験を踏まえ「前向きにチャレンジして」とエールを送った。
 人生を懸けてようやくつかんだ夢への切符が、突然両手からこぼれ落ちる。無念、ぼうぜん…。各選手の心の内を誰よりも理解できるのは山下会長自身かもしれない。
 「私ももうちょっとで63歳。人生いろんなことがある。自分の思うようにいかない、予想もしないようなことがある。モスクワ五輪ボイコットを経験してそういう状況になった。腐らず諦めずもう一回自分自身を自分を奮い立たせてほしい」
 思い返したのは40年前の出来事。金メダル有力とみられていたモスクワ五輪の出場が政治的な問題で消えた。山下会長は日本不在の五輪をあえて現地で観戦。沈んだ心に光をともし、4年後の金につなげた。
 今回の延期決定を前に、各競技団体では数多くの代表を決定済みだが、場合によっては選考のやり直しとなる。山下会長は「この1年で若い人がぐっとのびて、ケースによっては出場が幻になる」。延期が自分のような悲劇を招く可能性にも言及した。
 だからこそ、励ましのメッセージを繰り返した。「選考の方法が変わったとしても、状況に真摯(しんし)に向き合って全力をつくし、新たな目標に向けて頑張っていけば、必ず人生のプラスになる。2020年で競技人生を終えると明言している選手もいる。気持ちを切り替えてほしい。そう願うしかない」
 選考方法については「JOCがガイドラインを定めることはできない」と中立的な立場を強調した。現時点での五輪切符を尊重すべしと言うことはできない。かつてモスクワで再起を誓った自分のように、若きアスリートたちの奮起を心底望んだ。

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