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五輪延期に苦悩するアスリート…リオ「銀」の医師はコロナ拡大なら東京を諦めて職場復帰も「ヒポクラテスの誓いをした身として罪悪感」

2020年3月31日 16時28分

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 東京五輪の1年間の延期決定を、喜んでいるアスリートばかりではない。ニューヨーク・タイムズ紙(電子版)は30日までに「オリンピアンは東京への準備期間があと1年ある。これは、祝福であり、呪いだ」の見出しで、延期に苦悩する選手たちを報じた。
 米国のゲビー・ストーン(34)は、2016年リオ五輪のカヌー女子シングルスカルで銀メダルを獲得。ボストンの病院に籍を置く研修医でもあり、東京五輪のため2年間の休職中だが、もう1年の離任に心は揺れているという。コロナ拡大が危機的状況になれば、職場復帰を視野に入れており、「ヒポクラテスの誓い(医療従事者の職務倫理に関する神への宣誓)をした身として、間違いなく罪悪感がある。自分の責任は重い」と語った。
 リオ五輪の飛び込み男子10メートルシンクロで銀メダルを獲得した米国のスティール・ジョンソン(23)は、東京五輪へのスポンサーを見つけられなかった。夜間の食品配達ドライバーで糊口(ここう)をしのぎ、夫婦の食費は週60ドル(約6480円)。友人たちの「残念だったね」というメールで延期を知ったという23歳は「経済的にすごく厳しい年だった。これからまたフルタイムの仕事なしに、飛び込みだけで1年以上を過ごす生活を続けられるのか、分からない。これまでも犠牲を払ってきた。これ以上の犠牲を考えるのは厳しいよ」と語った。

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