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一般の利用が再開できない…五輪延期で野球・ソフトボール会場が直面する『仮設物』問題

2020年4月2日 23時22分

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地元は「上野の第1球」を待ち望んでいる

地元は「上野の第1球」を待ち望んでいる

 新型コロナウイルス感染拡大の影響で延期となり、2021年7月23日に開幕が決まった東京五輪。当初の予定なら、開会式2日前の今年7月22日、1次リーグの日本―オーストラリアで、エース・上野由岐子投手(37)=ビックカメラ高崎=の先発が期待されていたソフトボール。その会場は福島県営あづま球場(福島市)。片付けなければならない問題に直面しながら、来年の「上野の第1球」を待つ。
「新しい日程でも、全く問題はありません。私たちは、福島県でのオリピック開催を心待ちにしております」。球場のあるあづま総合運動公園を管理する、福島県都市公園・緑化協会の事業運営課の茂木浩課長は力を込めた。来年の会場確保は完全にクリア。問題は現在、公園内に設置されている仮設物だ。
 年明けから今年7月の開幕を見込んで、さまざまな仮設物が公園内に設置された。球場近くの駐車場には関係者控室などに使われるプレハブ小屋が建設された。もともと218台を駐車できるが、その3分の2が使用できない状態だ。球場に隣接する補助陸上競技場は、観客の入場ゲートになる予定で工事が進んでいたが中断となり、トラックには下地の鉄板が敷かれ、骨組みが残されたままだ。ほかにも仮設物が残され、通常利用の再開ができない状態の施設はあるという。
 公園側は、大会組織委員会に仮設物の撤去を要請中だ。もともと球場は高校野球やプロ野球に使用され、ほかの施設も一般利用が多い。五輪延期が決まって以降、一般市民からの問い合わせが急増したといい、1日から施設の開放を始めた。ただ球場近くの駐車場が利用できないなど、制限付きで、通常の施設利用の再開が求められている。
 「復興五輪」を掲げる今大会の象徴の一会場であり、世界中が注目する舞台となる。地元民は平和の祭典の訪れを告げる「上野の第1球」を待ち望んでいる。

 ▼福島県営あづま球場 収容3万人(内野1万4300人)。両翼100メートル、センター122メートル。東京五輪に向けて13億円を費やし、昨年9月に終了した工事で、天然芝から人工芝への張り替えやバリアフリー化が実現した。五輪延期前はソフトボール6試合、野球の開幕戦が行われる予定だった。

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