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震災や豪雨 ミックは駆けた 三重の女性が災害救助犬の一生を絵本に 

2021年9月8日 16時00分 (9月8日 16時19分更新)
ミックを描いた絵本を紹介する田中千鶴見さん =三重県紀宝町井田で(板津亮兵撮影)

ミックを描いた絵本を紹介する田中千鶴見さん =三重県紀宝町井田で(板津亮兵撮影)

  • ミックを描いた絵本を紹介する田中千鶴見さん =三重県紀宝町井田で(板津亮兵撮影)
  • 紀伊半島豪雨の現場で安否不明者を捜すミックと滝本美鈴さん=2011年9月、和歌山県那智勝浦町で(和歌山災害救助犬協会提供)
 災害現場で安否不明者らを捜す災害救助犬。和歌山県で育ち、二〇一一年の東日本大震災や紀伊半島豪雨で現場を踏んだ「ミック」が、一四年にこの世を去った。人懐こくて、いつも一生懸命だったミック。生前を知る三重県紀宝町井田の元看護師、田中千鶴見(ちづみ)さん(80)が自らの絵筆で奮闘ぶりを描き、「災害救助犬ものがたり さがせ!ミック」と題した絵本に仕上げた。 (森雅貴)
 ミックはジャーマンシェパードの雄。和歌山県太地町の公認訓練士の滝本美鈴さん(57)に育てられ、三歳の時に同県新宮市のNPO法人「和歌山災害救助犬協会」から、災害救助犬に認定された。嘱託警察犬でもあり同県内の行方不明者の捜索などに参加した。
 初めての災害現場は東日本大震災。一一年三月の発生直後に滝本さんと福島県南相馬市に入り、二日間にわたり安否不明者を捜した。
 その半年後には三重、和歌山、奈良の三県で八十八人の死者・行方不明者が出た紀伊半島豪雨が発生。ミックにとって地元で起きた災害で、被害の大きかった和歌山県那智勝浦町や新宮市などで十二日間、活動した。土砂や流木の中から人のにおいや気配をかぎ取ろうと、足場の悪い現場を歩き回った。...

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