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[レスリング]土性沙羅 1年後へ始動 コロナの恐怖に直面も金を目指す

2020年4月10日 02時00分

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レスリング女子68キロ級東京五輪代表プレーオフを制し、笑顔でインタビューを受ける土性沙羅=3月8日、東京・味の素ナショナルトレーニングセンターで(いずれもJWF/Sachiko HOTAKA提供)

レスリング女子68キロ級東京五輪代表プレーオフを制し、笑顔でインタビューを受ける土性沙羅=3月8日、東京・味の素ナショナルトレーニングセンターで(いずれもJWF/Sachiko HOTAKA提供)

  • レスリング女子68キロ級東京五輪代表プレーオフを制し、笑顔でインタビューを受ける土性沙羅=3月8日、東京・味の素ナショナルトレーニングセンターで(いずれもJWF/Sachiko HOTAKA提供)
  • プレーオフで、森川美和(左)の攻めをしのぐ
 レスリング女子68キロ級で五輪2連覇を目指す土性沙羅(25)=東新住建=が9日、中日スポーツの取材に応じ、東京五輪の1年延期に際して、新型コロナウイルスの感染拡大への恐れ、代表選考への不安などが渦巻いたと明かした。葛藤を乗り越え、2021年の五輪へ「金メダルという目標は変わらない」と静かに動きだした。
 電話越しの声は落ち着いていた。代表の合宿はすべてキャンセル、拠点とする愛知・至学館大も練習を取りやめている中、土性は1年後への準備を始めている。「大学のジムでバイクをこいだりしています。試合でスロースターターなところがある。早い段階で一気にMAXの力を出すようなトレーニングをしています」。できることに注力している。
 五輪延期の衝撃は小さくなかった。3月上旬の選考会でライバルに競り勝って出場権を手にしたばかり。「(川井)梨紗子と選考はどうなるんだろうと話していました。もう1回と言われても、簡単ではない」。再選考への不安も浮かんだ。
 まだ25歳だが、10代から世界トップで戦い続けてきた代償で両肩に左膝と体は満身創痍(そうい)。「あと5カ月で試合だと思ってつくってきた。正直、あと1年は長いなと思った」。4年前から丹念に組み立ててきた勝利の方程式は、リセットをしいられてしまう。
 延期の判断自体は妥当だと思っている。「(体が密着する)レスリングの場合は一人がウイルスに感染したらみんなに広がる。今は私も怖い。五輪が延期になったことも、練習ができないことも、間違ってはいない」
 幸い日本レスリング協会は内定者8人の出場権を維持する方針を固めた。今は、2021年夏へと気持ちを切り替えた。「この1年でけがを治すことができる。私は同じ階級の海外勢に比べると体が小さい。全体的なパワーアップを図りたい」。昨秋の世界選手権では5位にとどまった。金メダル取りへ、1年の空白をプラスに転じる決意だ。
  (木村尚公)
<土性沙羅(どしょう・さら)> 1994(平成6)年10月17日生まれ、三重県松阪市出身の25歳。159センチ。69キロ級で2016年リオデジャネイロ五輪金メダルに輝き、17年世界選手権を初制覇した。68キロ級で19年世界選手権は5位だったが、東京五輪出場枠を獲得した。アジア選手権は4度優勝。愛知・至学館高-至学館大出。

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