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緊急事態宣言下 トップアスリートの今

2020年4月10日 02時00分

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利用が中止された味の素ナショナルトレーニングセンター=東京都北区で

利用が中止された味の素ナショナルトレーニングセンター=東京都北区で

  • 利用が中止された味の素ナショナルトレーニングセンター=東京都北区で
  • B1千葉の富樫は自宅待機で練習もままならない=3月、船橋アリーナで(河口貞史撮影)
 新型コロナウイルスが猛威をふるい、東京都など7都府県に緊急事態宣言が発令された。その対象地域で活動している多くのトップアスリートが、通常通りの練習に取り組めていない状況にある。日本代表の強化拠点である味の素ナショナルトレーニングセンター(東京都北区)なども5月6日まで閉鎖。来年夏に延期となった東京五輪を目指す選手たちは今、どうしているのか。 (平野梓)

◆体育館が使えない バドのタカマツら、バスケ選手も自宅待機

 本拠地の自治体が運営する体育館を練習場としているチームは、完全に活動停止状態だ。バドミントン日本代表選手を多く抱える日本ユニシスは、拠点である東京都江東区内の体育館が発令前に閉鎖。選手たちは現在は監督から個別のメニューを渡され、自宅トレーニングに取り組んでいる。
 女子ダブルスでリオデジャネイロ五輪金メダリストの高橋礼華(29)、松友美佐紀(28)組、混合ダブルスのエース、渡辺勇大(22)、東野有紗(23)組ら3月の全英オープン出場組は大会以降、室内練習ができていない。帰国後は感染拡大防止のため、日本協会に14日間の自宅待機を命じられ、解除となっても体育館はすでに閉鎖されていた。「選手たちもうずうずしていると思う。ただ今は無理はできませんので…」とチーム担当者は選手たちの心境を思いやった。
 日本代表の司令塔、富樫勇樹(26)が所属する、バスケットボール男子・Bリーグ1部の千葉も拠点としている体育館が閉鎖。リーグも3月末に中止が発表され、以降も使用できる体育館を探して選手たちの自主練習の場を提供していたが、それもできなくなった。選手たちは自宅待機を余儀なくされている。
 広報担当者は「感謝祭もできないので、ファンに楽しみを提供しようと紅白戦の開催も考えていましたが、それもなくなり…。ただ今は選手たちもSNS上でいろいろと発信してくれています」。厳しい状況下でもファンへの気遣いを忘れない選手たちに、感謝を込めた。

◆少人数で自主練習 集団利用をさけ全体練習は休止

 一方で練習拠点を保有するチームはどうか。バレーボール男子の日本代表の清水邦広(33)らを擁するパナソニックは全体練習を休止したが、大阪府枚方市の体育館を自主練習の場として開放。複数人との接触をさけるため、選手数人で班分けして時間ごとに区切って使用することを検討しているという。
 以前から不要不急の外出の自粛要請はしているが、緊急事態宣言下でも問題ないとされる体力増進や健康維持目的のランニングなどについては、認可している。「ただ、選手も見られる立場。チームの中から『こんなときに何をしているんだ、と思われるかも』と言う話も出ました」と広報担当者。なるべく体育館内で充実した練習ができるメニューなどを考えていく方針だ。
 バドミントン男子のエース、桃田賢斗(25)が所属するNTT東日本は、選手が生活する東京都調布市の寮の敷地内に体育館があり、開放して自主練習の場を提供。集団利用をさけるために、全体練習は休止している。

◆張本ら自宅待機 美宇は練習可能 卓球界はさまざま

 卓球界も状況はさまざま。東京五輪代表の水谷隼(30)、張本智和(16)が所属する木下グループは川崎市内の練習場を閉鎖し、選手には自宅待機を要請している。同代表の平野美宇(19)が所属する日本生命は、大阪府貝塚市に練習拠点が選手寮に隣接しているため、移動による接触リスクはないと判断。体育館は開放され、練習に取り組めるようになっている。

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