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石橋を叩いて叩いて渡れず…中日の9回裏の惨劇に“既視感” 6点奪われた2年前の敗戦と同じようで違うところ

2021年9月8日 09時58分

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広島ー中日 9回裏2死一、二塁、坂倉にサヨナラ3ランを浴び、引き揚げるR・マルティネス=7日

広島ー中日 9回裏2死一、二塁、坂倉にサヨナラ3ランを浴び、引き揚げるR・マルティネス=7日

◇渋谷真コラム・龍の背に乗って ◇7日 広島8xー7中日(マツダ)
 坂倉が打った瞬間、赤い波が踊り始めていた。9回裏に刻まれる「5」という数字に、僕は既視感を覚えた。記憶をたどる。そして調べた。そう。2019年6月16日のロッテ戦(ZOZOマリン)。当時の僕はこう書き出していた。「残酷極まりないルーズベルト・ゲーム」と…。
 9回の失点は「5」ではなく「6」だが、スコアは同じ。この日は9連戦で、あの日は8連戦のスタートだった。米国大統領が「最もおもしろい」と好んだスリリングなスコアと大逆転。それはやった側の話であって、やられた側におもしろみなどあるはずもない。ただ、同じようであって同じではないということだけは、伝えてあげたい。
 2年前は石橋をたたかずに負けた。まず田島。1点を取られ、なお1死一、三塁というところでR・マルティネス。それでも火が収まらず、ロドリゲスを投入し、打たれ、負けた。僕は今でも覚えている。当日は年に1度の落合博満さんの解説日だった。あの人は言った。「外国人は登板に応じて契約が決まっている。セーブがつかなくたって、喜んでいくさ」。つまり、点差があろうともR・マルティネスで行けという考えだった。
 偶然か教訓にしたのかはわからないが、この夜の与田監督はセーブシチュエーションではない4点差で、R・マルティネスを投入した。石橋をたたいて、たたいて渡ろうとした先にも、やはり惨劇が待っていた…。
 千葉でのR・マルティネスは、1/3イニングを3安打、1四球で3失点だった。彼が3失点以上を喫するのは、このとき以来である。勝敗が全て。負ければ一緒。もっともな言い分だ。それでもつぶやいてしまう。石橋をたたかずに落ちたあの試合と、たたいても落ちたこの試合は違うと…。

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