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ご神体「唐櫃」 今年も巡回 小松・安宅まつり 開幕 

2021年9月8日 05時00分 (9月8日 10時27分更新)

【上】生徒の前で、獅子頭を大きく振り、棒を使って勇壮に舞を披露する会員たち=小松市安宅中で 【下】安宅町宮獅子保存会の会員(左)がもつ獅子頭に、頭をかまれる児童たち=小松市安宅小で

宮獅子は2年ぶり披露

 小松市安宅町の安宅住吉神社の秋季例大祭「安宅まつり」が七日、開幕した。まつりは九日までの三日間の日程だが、新型コロナウイルスの感染防止のため昨年同様、曳船(ひきぶね)巡行と輪踊りは中止し、みこしの代わりにご神体を納めた「唐櫃(からびつ)」が町内を回った。伝統継承のため同町宮獅子保存会は二年ぶりに獅子舞を披露し、町をにぎわせた。 (井上京佳)
 獅子舞は十八歳〜四十代の町民でつくる保存会員約二十人が、獅子柄の法被姿で参加。例年三日間で町内約六百軒の各家の前で厄払いのために奉納するが、今年は一日のみとし、神社や小中学校、地区の集会場など計十五カ所で披露した。
 太鼓の音に合わせて激しく舞う獅子に対し、棒振りの会員は勇ましく棒を振りかざし、軽やかに跳び上がってバク転なども披露した。
 幼い頃から地元の宮獅子に憧れ、今年初めて参加した山岡光貴さん(18)は真剣な表情で棒を回し、高畠叶琉(かなる)さん(18)は「動きの緩急が難しい。かっこよくできるようになりたい」と充実した表情だった。

白鳥と呼ばれる装束を着て唐櫃を運ぶ初老の氏子ら=小松市の安宅住吉神社で

健康や繁栄祝い 氏子ら神様渡御

 安宅住吉神社では、神様を呼び入れる神事「神渡(かみわたし)式」が執り行われた後、神様が地域を巡る「渡御(とぎょ)」が営まれ、ご神体を納めた唐櫃を今年42歳の「初老」を迎える氏子2人一組で担いで安宅町と義仲町を巡った。
 神渡式には氏子総代20人が出席。北村嘉章宮司が祝詞を奏上し、みこによる神楽舞や玉串の奉納が行われた。
 渡御では同神社を出発後、義仲町、安宅町内の小中学校と二つの地区を回った。各所で神職とみこがおはらいをし、住民の健康や繁栄を祝った。8日は安宅町の7地区を回り、無病息災を願う大祭式がある。
 中原丈仁権禰宜(ごんねぎ)(66)は「渡御が行えたことに感謝したい。来年こそは大勢でみこしを担いで盛り上がりたい」と話した。(久我玲)

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