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コロナ対策は運動時にマスク必ず 疲労と感染に関連性なし 体を動かすのが面倒な人は…笑おう[岐阜大・小倉教授に聞く・下]

2020年4月28日 10時58分

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マスク姿で、岡林(右)とペッパー打撃する石川昂=16日、ナゴヤ球場で

マスク姿で、岡林(右)とペッパー打撃する石川昂=16日、ナゴヤ球場で

  • マスク姿で、岡林(右)とペッパー打撃する石川昂=16日、ナゴヤ球場で
  • 小倉真治教授(岐阜大提供)
 新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、政府が発令した緊急事態宣言は不要不急の外出の自粛を求めている。ただ、個人でのジョギングやウオーキングなどの自粛は求められていない。
 小倉教授「自分の体力の範囲内であれば、スポーツをしたことによる疲労が原因でウイルスがうつりやすくなるということはないと思います」
 屋外でのスポーツで体を動かす場合、心の中で絶対に置いておかなければいけないことがある。小倉教授は厳しい言い方を交えながら、このように警告する。
 「外で体を動かしている方は『自分はウイルスのかたまりだ』と思っていただきたいです。例えば、ジョギングとかで街を走っています。でも、マスクをせずに誰かと話をしては…。現在のようなウイルスのまん延期の時は、そういう人は“加害者”になってしまうんです」
 逆に、感染防止の対策を取った上で体を動かすことは有効なのだろうか? プロ野球の中日などは、自主練習でマスクを着用してプレーしているが、一定の効果があると考えられるという。
 「野球などのスポーツは、ソーシャルディスタンスの中で連係プレーをするじゃないですか。そういう場面でマスクを野手の双方がするということは、濃厚接触をしないという面で意味があると思います。コンタクトスポーツはともかく、一定の距離をとってプレーする競技でのマスク着用は意味があるのではと思います」
 高い意識を持って練習するトップアスリートでもマスク着用での練習に意味があるというのだから、市井の人々ならなおさら。
 「重要なキーワードがあるんです。『うつさないための努力をする』ということ。どんなに体を鍛えていても、対ウイルスの戦いに置き換えると、人間はスーパーマンではない」
 では、具体的にはどのようにすればよいのだろうか。小倉教授は、このようにアドバイスする。
 「スポーツをした時もチャンスがあれば手を洗う、マスクして体を動かし、話をすることが大事だと自覚してほしい。ワクチンがない今は、とにかく『3密』にならないこと、手洗いやうがいをちゃんとするということでしかウイルスと闘えないですから」
 体を動かすこと自体が面倒だと思う人には、意外な方法があるという。笑うことだ。
 「笑いが免疫力の向上につながるという報告は多いです。だから、家庭内が明るい状態を保つことは、どんな手段であっても重要です。楽しく日々を過ごしてください」
(終わり)
 ▼小倉真治(おぐら・しんじ) 1959(昭和34)年2月14日生まれ、高松市出身の61歳。85年に岐阜大を卒業し、米国サウスカロライナ医大客員研究員、香川医大助教授を歴任。2003年に岐阜大大学院医学系研究科救急・災害医学分野教授となり、04年に同大医学部付属病院高次救命治療センター長に就任。14年から18年までは同大医学部付属病院長を兼務した。専門は救急・集中治療。

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