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<三河撮りある記>(88) ドローンで撮影 安城の救助訓練 

2021年9月12日 05時00分 (9月13日 13時00分更新)
 モーター音を響かせ、ふわっと浮き上がり、一気に上空へ。風速は一~三メートル。コントローラーを手にした消防士が、小型無人機ドローンを旋回させた。搭載した望遠カメラは五キロ以上先までを映し出し、赤外線カメラの映像とともに、リアルタイムで地上のパソコン画面に流れた。(画像撮影・提供=衣浦東部広域連合消防局)

災害時の捜索や救難を想定し、高性能のカメラなどを装備したドローンの飛行訓練をする消防隊員ら=安城市川島町上堤東で

 八月下旬、安城市内の河川敷で、碧南、刈谷、安城、知立、高浜の五市を管轄とする衣浦東部広域連合消防局(本部・刈谷市)と岡崎市消防本部のドローン操作の合同訓練があった。操作盤の地図上で飛行ルートを設定して飛ばす自動航行や、救助用浮輪を目的の場所に落とす訓練などをした。
 台風や豪雨、地震などの災害時に活用するため、消防局は昨年八月一日から用途が違う大小二機を導入し、安城消防署に配備した。岡崎市消防本部は今年四月一日からドローン一機を運用している。訓練では互いに情報交換しながら、技術の向上を図った。
 安城消防署は現在、九人の消防士がドローン操縦士を兼ねる。これまでに建物火災や水難救助の現場など計四回出動している。火災現場では赤外線カメラも駆使して、取り残された人がいないかを調べ、どの部分の火勢が激しいかを見て放水の判断に活用するなどした。
 操縦士の一人、木村直人消防司令補(43)は「三百六十五日、二十四時間対応の消防署がドローンを持ち、消防士が操縦できる技術を持っておく意義は大きい」と説明する。特に大規模災害時には、上空百メートルから撮影することで被害状況をいち早く把握。効率的な活動につながることが期待される。
 訓練を見守った消防局の可児伸康消防長は「災害時などに的確な運用をすることで迅速な人命救助ができるよう、今後も訓練を続ける」と表情を引き締めた。
 文・四方さつき
 写真・篠原麻希
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