陸上女子1500蒔田選手(愛知・豊川出身) 終盤競り合い粘って6位
2021年9月4日 05時00分 (9月4日 05時00分更新)
東京パラリンピックの陸上女子1500メートル(知的障害)が三日に東京都の国立競技場であり、豊川市の蒔田沙弥香選手(36)=パルク所属=は八人中六位で入賞を果たした。ゴール後、「(上位選手が)速くて、ついて行けなくて悔しい」と大粒の涙をこぼしたが、あこがれの舞台に立ち「とてもうれしくて、頑張った」と充実感も見せた。 (昆野夏子)
二〇一二年ロンドン大会、一六年リオデジャネイロ大会に続く三度目のパラリンピック。スタートラインに立った時は落ち着いていたが、序盤から上位陣に差をつけられ、苦しそうな表情で追い掛けた。同じ三河勢の山本萌恵子選手(23)=岡崎市=と競る展開となり、残り200メートルで抜かれたが、すぐに抜き返し、そのまま振り切ってゴールした。
陸上に力を入れるきっかけとなったのは小学五年の時。校内マラソンで四位に入ると、同級生からは「沙弥香ちゃんすごい!」と絶賛の声が上がった。低学年の時に会話がうまくできず、いじめられたこともあったが、走ることで自信を深めていった。
練習を手伝ってきたのは、母とよ子さん(61)と父繁さん(57)。二人とも陸上経験はないが、「沙弥香の好きなことや、自...
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