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「殺人ロボット兵器」の脅威

2021年9月3日 05時00分 (9月3日 05時01分更新)
トルコ・アンカラの工業施設に並ぶ軍事企業STMの小型無人機Kargu。リビア内戦で使われたKargu−2の改良前の型=2020年6月(ゲッティ・共同)

トルコ・アンカラの工業施設に並ぶ軍事企業STMの小型無人機Kargu。リビア内戦で使われたKargu−2の改良前の型=2020年6月(ゲッティ・共同)

  • トルコ・アンカラの工業施設に並ぶ軍事企業STMの小型無人機Kargu。リビア内戦で使われたKargu−2の改良前の型=2020年6月(ゲッティ・共同)
  • スイス・ジュネーブで開かれたCCW締約国会議。協議が長引き、同時通訳やマイクなどの使用が打ち切られたため、議長(左端)の周りに各国代表が集まり話し合いを行った=2019年11月(共同)
 人工知能(AI)を持ち、敵を自動的に攻撃する「殺人ロボット兵器」がリビアで使われたとみられると、国連の報告書が明らかにした。AIを備えずとも、小型無人機ドローンを改良した兵器の使用頻度も増えている。兵士の心理的負担が少ないため戦争のハードルを下げる恐れがあり、専門家は監視と規制の強化が不可欠と訴える。
 (木原育子、榊原崇仁)

進む開発 リビアで「自動式」?

 「ショッキングな報告書。一線を越えたと思う」。京都産業大の岩本誠吾教授(国際法)が語る。
 国連安全保障理事会の専門家パネルは六月、内戦下のリビアで昨年三月に、人間の意思を介在させず敵を自動的に攻撃する殺人ロボット兵器が使われたとみられるとの報告書をまとめた。
 同国ではトルコが後押しする暫定政権と、ロシアなどが支援するリビア国民軍(LNA)が対立。双方が無人機などを持ち込み、新型兵器の実験場になっているとされる。今回使われたのはトルコ製のドローンで、暫定政権の作戦によりLNAの兵士らを自動的に追尾、攻撃したという。死傷者の有無などは不明だ。
 無人機による攻撃は、米国がアフガニスタンとパキスタンでテロリスト殺害に用いた例はあるものの、い...

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