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七尾城の魅力 おいしく発信 花月 石垣表現焼き菓子発売

2021年9月2日 05時00分 (9月2日 10時45分更新)
七尾城の石垣などをモチーフに開発した新商品の焼き菓子と包装紙=七尾市で

七尾城の石垣などをモチーフに開発した新商品の焼き菓子と包装紙=七尾市で

 七尾市一本杉町の老舗和菓子店「御菓子処花月」は、同市の国指定史跡「七尾城跡」にちなみ、城の特色となる石垣の魅力をモチーフにした新たな焼き菓子「七尾城」を販売している。戦国時代の巨大山城として全国的知名度がある七尾城跡は、官民挙げ発掘調査や観光地としての情報発信に努めており、和菓子でPRに一役買いたい考えだ。(室木泰彦)
 七尾城は能登国の守護だった畠山氏が十六世紀前半に築いたとされ、日本百名城の一つ。標高約三百メートルの本丸跡から七尾湾などを見渡せる眺望、山間地に残る石垣などが見どころだ。そうした山城の特徴を取り入れた焼き菓子は、能登大納言小豆で石垣、小豆あんで土盛(どもり)を表現し、当時の重臣が城主を招いた宴席で振る舞われた饗応(きょうおう)御膳に含まれたクルミを使用。カステラを細く切ったようなサイズで食べやすく、小豆とあん、クルミが溶け合う濃厚な味わいに仕上げた。
 七尾城跡を巡っては現在、さまざまなソフト事業で歴史文化の意義と魅力を発信するプロジェクト、本丸跡近くの本格発掘調査など官民挙げた事業が進行中。プロジェクトに関わる人らから今春、「七尾城を盛り上げるお菓子を作れないか」と打診を受け開発に乗り出した。店職人らが半年ほど試行錯誤を繰り返し、毎週のように試作品を用意。今夏、自信を持って全国にアピールできる菓子に仕上がった。
 箱の包装も城山の杉、石垣、本丸跡から眺望できる雲海をイメージしたデザイン。同店おかみの通(とおり)文子さん(73)は「七尾城にちなんだお菓子がなかった。提案をいただき、何とか城と七尾の魅力発信につながる菓子にしたいと職人も力を尽くした」と話した。
 今年創業百二十五年の同店。これまで七尾出身で安土桃山時代に活躍した絵師長谷川等伯にちなんだサブレや毎春、一本杉通りで開かれる花嫁のれん展にちなんだ小豆入りクリームサンドなど地元PRにつながる菓子を販売。ご当地シリーズに「七尾城」が加わった。
 焼き菓子は一個百七十円(税込み)など。一本杉本店のほか同市藤橋町の花月翠適庵(すいてきあん)でも販売。(問)花月0767(52)6431

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