【ボクシング・畑中清詞評論】はっきり言って凡戦だった 井岡は挑戦者をなめていたとしか思えない
2021年9月1日 23時46分
◇1日 ボクシング WBOスーパーフライ級世界戦(東京・大田区総合体育館) 王者・井岡一翔(志成) 判定3―0 同級2位・フランシスコ・ロドリゲス(メキシコ)
私の採点は114―114。はっきり言って凡戦だった。井岡は団体統一という大きな夢を持っている。ロドリゲスあたりに苦戦していては夢もかすむ。「格の違いを見せつける」と言って上がったリング。挑戦者の予想外の気迫にてこずっていたのはいただけない。
ロドリゲスはパンチもあっていい選手で気の抜けない相手。挑戦者らしく序盤から終始前に出てプレッシャーをかけていた。メンタル面も強かった。常に先に手を出し、飛び込んでの積極果敢なパンチで王者を上回っていた。
井岡は狙ってKOするボクサーではない。12ラウンドの中で相手の癖や調子を見て戦う選手。うまさがある。今回もその老獪(ろうかい)さで防衛したが、ロドリゲスを十分に分析できていたのか疑問に思った。本来、井岡をサポートするトレーナー、イスマエル・サラスが今回はいなかった。それが響いたのかもしれない。サラス・トレーナーならば、もっと井岡らしい内容で結果を出して次につなげたと思う。
今日の戦いを見る限り挑戦者をなめていたとしか思えない。格の違いを見せてこそ次のステップが踏める世界。井岡にはファンの期待も大きいだけに内容も問われる。(元WBC世界スーパーバンタム級王者、本紙評論家)
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