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井岡一翔「死に物狂いの相手…競り勝てたのはいい経験」『国内初の無観客世界戦』判定で制す【ボクシング】

2021年9月1日 23時16分

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12回、フランシスコ・ロドリゲス(左)と打ち合う井岡一翔(代表撮影)

12回、フランシスコ・ロドリゲス(左)と打ち合う井岡一翔(代表撮影)

 ボクシングのWBOスーパーフライ級タイトル戦が1日、東京・大田区総合体育館で行われ、王者・井岡一翔(かずと、32)=志成=が同級2位フランシスコ・ロドリゲス(29)=メキシコ=に判定3―0で3度目の防衛に成功した。
   ◇   ◇
 がらんどうの会場、静寂に包まれたリング中央で、井岡の拳が上げられた。流血し、顔を腫らしたロドリゲスと対照的にきれいな顔が、雄弁に勝者が誰かを物語る。井岡は、国内世界戦初の無観客試合を判定で制し、この王座3度目の防衛を果たした。
 「コロナ禍の中で日本にタイトルを取りに来た挑戦者の、死に物狂いの気持ちに手を焼いてしまったところはあった。でも、こういう相手に競り勝てたのはいい経験になりました」
 好戦的な挑戦者を相手に何度となく猛烈な打ち合いを演じ、時にカウンターを食らう厳しい展開。だが、井岡は相手のパンチの芯を外し、挑戦者が前のめりに来る時間帯でものみこまれることはなかった。
 年間最高試合に選ばれた昨年大みそかの田中恒成(畑中)戦から8カ月。井岡はかつてない苦難の日々を経験した。試合中にタトゥーが露出したことによる日本ボクシングコミッション(JBC)からの厳重注意処分とネットでのバッシング。続いて出たドーピング疑惑騒動―。
 疑惑はJBCが検体をずさんに管理したことで腐敗したため、との結論が出た。だが、井岡は「(違反があったとされ)1カ月で自分の人生がかなり変わってしまった。正直つらかったです」と心境を吐露していた。さらに無観客開催。心が折れても不思議ではない状況は幾重にも重なっていた。
 それでも勝者は井岡だった。ボクシング技術に加えて精神面でも強さを証明した一戦だった。「ずっと言っているように(他団体王者との)統一戦をやりたい。スーパーフライ級で一番強いのは日本人の井岡だと証明したい」。試合後すぐに“次”を口にした井岡の進撃は続く。

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