地の利生かし「森の駅」 長野・飯綱高原の大座法師池沿いに来春開業
2021年9月2日 05時00分 (10月5日 16時29分更新)
スキー場が廃業した長野市の飯綱高原の大座法師池沿いで、市が交流拠点施設「森の駅」の建設を進めている。飲食店などが入居し、開業は来年四月の予定。「飯綱高原のブランド化」を目指す市は、一帯を「ナガノフォレストビレッジ」と命名し、施設がもたらす地域活性化に期待をかけている。 (大久保謙司)
森の駅は木造平屋の建物二棟で構成し、延べ床面積九百二十平方メートル。総事業費は六億五千万円を見込む。「癒やしと育み」をコンセプトに、一帯で取れた野菜やジビエ料理が楽しめるレストランや屋内型アスレチック施設を備える。長野市の観光施設運営会社「eternal story(エターナルストーリー)」が指定管理者として運営する。
飯綱高原では二〇二〇年三月、スキー客の減少や雪不足を背景に市開発公社が運営した「飯綱高原スキー場」が廃業した。だが、首都圏からのアクセスが良く、市は夏場も誘客が見込める「地の利」に着目。交流拠点施設の設計や運営を民間に任せる形で活性化策をまとめた。
「森の駅は飯綱高原をPRするのに十分なコンテンツになる」と市観光振興課の担当者。エターナルストーリーは今後、大座法師池周辺の老朽化したバンガ...
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