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高校野球直後の甲子園は“疲れた土”…守備に難ある阪神先発オーダーに見えた光 中日打線はゴロ打ちへの恐怖半減か

2021年9月1日 10時53分

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7回表1死、バント安打を決める中日・高松=31日

7回表1死、バント安打を決める中日・高松=31日

◇渋谷真コラム・龍の背に乗って ◇31日 阪神5ー8中日(甲子園)
 中日にとっては交流戦と五輪をはさんで、110日ぶりの甲子園。鬼門の上に、予告先発投手が防御率トップの青柳と、奮闘はしているがリーグ最多敗戦の福谷。苦戦を覚悟したが、先発オーダーを見て光が差し込んだ気がした。
 連敗中の阪神は、球団史上初の外国人クリーンアップを組んできた。1番・近本から8番・梅野まで、大山と佐藤輝を外しても強力な打者が並ぶ。しかし、僕が光を感じたのは打線ではなく守備陣形だ。大山を外し、サンズは残してマルテを使う。するとマルテが守るのは三塁ということになる。1、2軍通じて今季初。そうでなくても二塁に糸原、左翼にロハスと守備に難のある選手が並ぶのに、マルテが三塁を守ってくれるなんて!
 阪神にとっても久々の甲子園。球児に明け渡し、大会史に残る天候不順に悩まされた。いかに「神作業」とたたえられる阪神園芸でも、疲れた土を中1日で完全回復させるのは至難の業だ。ましてや痛んだ芝生はどうしようもない。おまけに青柳はゴロを打たせてなんぼの投手。攻撃より守備重視のオーダーでこられた方が、中日は絶対に嫌だったはずだ。
 普段は青柳から打球を上げることに力を注ぐ中日の打者だが、この日ばかりはゴロを打たされる恐怖が半減したのではないか。青柳に浴びせた9安打のうち、7本はゴロか低いライナーだった。3回の5点も、ロハスの拙守に救われた。そして7回。及川から奪った勝ち越しの3点は、高松のバント安打から始まっている。うまく転がしたが、マルテは握り損ね、送球すらできなかった。
 「何とか塁に出ようと思ったときに、自分の脚が生かせるセーフティーが一番確率が高いかなと思いました」
 高松が狙っていたのは手段(バント)だけではなく、方向だ。右(サンズ)もいいが、最も確率が高いのは…。必然のセーフ。マルテの3点二塁打で追いつかれたが、結局は守備力でモノにした勝利だった。

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