本文へ移動

「科学的介護」手探りの船出 利用者データを国が分析

2021年9月1日 05時00分 (9月1日 05時00分更新)
 介護サービス利用者の心身のデータを厚生労働省のデータベース(DB)に集めて分析し、介護技術やリハビリの改善に生かす「科学的介護」の取り組みが本年度から始まった。同省は「客観的な検証に裏付けられた介護を進め、利用者の自立支援につなげる」と説明する。事業所に支払われる介護報酬の加算により利用者も費用の一部を負担しているが、成果を実感できるのはまだ先になりそうだ。 (五十住和樹)
 このDBは「科学的介護情報システム(LIFE=ライフ)」。厚労省が別々に運用してきた、リハビリ効果を分析するDBと、心身状況や栄養、ケアの内容を分析するDBを統合し、データを一体的に蓄積、分析できるようにした。
 「フィードバックで新しい気付きが提供されたらサービスが向上し、ケアプランを見直すきっかけになると思う」。二十二のデイサービス事業所の利用者約七百人分のデータをLIFEに送っている介護大手「やさしい手」(東京)の執行役員、中村徹也さん(38)はこう話す。
 LIFEは、介護事業者がパソコンからインターネットを通じてアクセスし、利用者の起居動作、食事や排せつなどの日常生活動作(ADL)や服薬、認知症の程度、栄養...

中日新聞読者の方は、無料の会員登録で、この記事の続きが読めます。

※中日新聞読者には、中日新聞・北陸中日新聞・日刊県民福井の定期読者が含まれます。

関連キーワード

おすすめ情報