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決意の現役続行へ…鬼頭茉衣「パリ五輪目指す」コロナ影響で世界最終予選中止で夢絶たれる【ボクシング】

2021年8月31日 17時31分

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師事する三好高・豊田大監督(右)相手にドラムミット打ちをする鬼頭茉衣

師事する三好高・豊田大監督(右)相手にドラムミット打ちをする鬼頭茉衣

 東京五輪出場の夢を思わぬ形で断たれた悲運の女子ボクサーが、3年後のパリ五輪に視線を向けた。日本代表チームの主将も務めていたウエルター級の鬼頭茉衣(24)=中京大大学院=は新型コロナウイルス感染拡大のため世界最終予選が中止となり、出場がかなわなかった。東京五輪で競技生活を終える考えだったが、パリを目指して戦う決意をした。
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 絶望の淵へと落とされ、目標を失った拳。その拳は今はパリへと向けられている。鬼頭の気持ちはもう完全に切り替わった。3年後に照準を定め、師事する三好高の豊田大監督(31)の下で再び汗を流している。
 「(入江)聖奈と(並木)月海がメダル取って盛り上がっている。でも自分は完全に埋もれちゃった人間。女子の誰よりも結果を出して、存在をアピールしたい。最終ゴールはパリです」
 東京五輪の世界最終予選の中止、世界ランキングにより出場選手を決めるという知らせを聞いた2月。まさかの悲報に涙した。出場権を手にしていた入江と並木も泣いていたという。「東京で辞めるつもりだった。入江がそうですけど、有終の美で終わりたかった」。集大成の舞台への挑戦権を突如、失った。
 3日間ほど落ち込み、練習になかなか気持ちも入らなかった。だが、こんな形での終幕だけは納得できなかった。「毎日100で駆け抜けてて、いきなりある日、目指せませんってなったときにゼロになるかといったら絶対にならなかった。終わる自分が想像できなかった。そうすると必然とやるしかなかった」。再びスイッチが入った。
 パリ五輪で目指すは金メダル。残り期間は3年しか残されていない。「自分は国際大会の試合経験が少ないので、海外の選手とたくさんやって、そこで結果を出すことが鍵と思う。経験を積む。これに限りますね」。1日に三好高で行っている練習を一度打ち上げ、まずは10月の世界選手権(開催地未定)の選考会に臨む。東京から花の都へと行き先の変わった五輪ロードを、再び鬼頭が歩み始める。
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 ▼鬼頭茉衣(きとう・まい) 1997年3月14日生まれ、名古屋市千種区出身の24歳。166センチ。豊明高まではバスケットボール部に在籍。東海学園大進学を機に、名古屋市内のジムでボクシングを始める。2016年に全日本選手権のライトウエルター級、19年には同選手権のウエルター級優勝。

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