前回は「W杯出場確率0%」からのスタート同じ轍踏まない 最終予選へ合宿をスタート【サッカー代表】
2021年8月30日 19時58分
サッカー日本代表は30日、2022年W杯カタール大会アジア最終予選の初戦・オマーン戦(9月2日・パナスタ)に向け、MF久保建英(20)=マジョルカ=ら選手17人が大阪府内に集まり、合宿をスタートさせた。16年9月のW杯ロシア大会アジア最終予選の初戦でUAEに敗れた「悪夢」の二の舞いを避けるべく、DF長友佑都(34)=が「圧倒する」と豪語すれば、DF酒井宏樹(31)=浦和=は責任感と集中力をカギに挙げた。
同じ轍(てつ)は踏まない―。酒井が心のアルバムに貼り付けた過去のアジア予選はすでにセピア色だが、ちょうど5年前の一戦はまだ色鮮やかに残っている。
「見ている方も、やっている僕らも、『まさか』という結果になってしまった。翌日になって、それほど大変なことをしてしまったと痛感した」
16年9月1日、W杯アジア最終予選の初戦・アラブ首長国連邦(UAE)戦で想定外の逆転負けを喫した。最終予選のホーム敗北は19年ぶり。現行の予選方式となった過去5大会の最終予選で、黒星スタートから予選を突破したチームはなく、「W杯出場確率0%」と危ぶまれた。
酒井は「自分たちから追い込んでいってしまった。ホームで、あのお客さんの前で先制して逆転される。いま思い返すと、あり得ない状況」と苦笑いを浮かべた。
大勝が続いた2次予選とは比較にならないほど相手のレベルは上がる。強者の日本に対し、「相手は引いて守り、(狙いは)カウンターとセットプレー。割り切った戦いをしてくる」と長友。W杯とは異なる難度の高い戦いが待っているが、それは誰もが承知の上。アジアの壁を打ち破らねば、W杯の夢も語れない。
酒井が「そのとき以上の責任感と集中力を持って臨んでいく」と言えば、自身4度目の最終予選となる長友は「開始10、15分に日本の圧力を相手に見せつけたい」と言い、こう続けた。
「W杯ベスト8、4に行くという目標を掲げている分、アジアの予選は圧倒できないと話にならない。内容でも圧倒するような試合を見せたい」
志の高さ、チームの真価が問われる「カタールへの道」。絶対に負けられない戦いが火ぶたを切る。
◆UAE戦VTR 2018年W杯ロシア大会アジア最終予選第1戦UAE戦は16年9月1日、5万8895人の観衆を集め、埼玉スタジアムで行われた。当時はハリルホジッチ監督。前半11分、清武(当時セビリア)のFKを本田(同ACミラン)が頭でたたき込んで先制。だが、同20分にハリルの直接FKで追いつかれると、後半9分に代表デビュー戦となった大島(川崎)がペナルティーエリア内でファウルを犯してPKを献上。それを再びハリルに決められて1―2で敗れ、埼玉スタジアムでの公式戦初黒星となった。
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