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東濃地方の「壺石」「鳴石」 太古の地質が生んだ奇石 土岐や瑞浪の産出地天然記念物に指定

2021年8月29日 05時00分 (8月29日 11時37分更新)
壺石を手にしながら成り立ちを説明する安藤学芸員=瑞浪市明世町の市化石博物館で

壺石を手にしながら成り立ちを説明する安藤学芸員=瑞浪市明世町の市化石博物館で

 東濃地方で採れる「壺(つぼ)石」や「鳴(なり)石」と呼ばれる奇妙な石。土岐市や瑞浪市の産出地は国や県の天然記念物に指定されている。地元の人たちにとっては身近な存在だったという石には、東濃地方の壮大な地質の歴史が眠っていた。 (真子弘之助)
 壺石は大小さまざまな石が外側にくっついて固まり、中空になっている石のこと。穴を開けるとつぼのような形になるのが名前の由来だ。鳴石もほぼ同じものだが、内部にある鉄分が固まった石が、振ると音を生むため、この名前がある。
 土岐市下石町の陶芸家加藤保幸さん(78)が持つ壺石は、直径約二十センチ。黒や青っぽいものなど、丸みを帯びた大小さまざまな石が固まり、内部は泥が固まってひび割れているように見える。加藤さんは「何でこうなるのか不思議。昔は河原でも見つかり、手のひらにのるような小さな壺石を探して遊んでいた」と振り返る。
 東濃地方の地質に詳しい瑞浪市化石博物館の安藤佑介学芸員(38)は「収集する愛好家がいるほどで、この地域では化石よりもファンが多いのでは」と教えてくれた。安藤さんによると、石が形成されたのは、地質年代で新第三紀末期にあたる五百万年前ごろ。河川が...

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