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「空前の作戦」不発 アフガン自衛隊機、政府判断遅く

2021年8月29日 05時00分 (8月29日 05時01分更新)
27日、アフガニスタン・カブールの空港で退避のため待機するアフガン人ら=共同

27日、アフガニスタン・カブールの空港で退避のため待機するアフガン人ら=共同

  • 27日、アフガニスタン・カブールの空港で退避のため待機するアフガン人ら=共同
 イスラム主義組織タリバンが実権を握ったアフガニスタンから邦人らを退避させる自衛隊の任務は、日本人一人とアフガン人十四人のわずか十五人を輸送し、事実上終了した。各国に大きく出遅れ、数百人規模を運ぶ「空前の作戦」(自衛隊幹部)は不発。防衛省・自衛隊には「首相官邸と外務省の見通しが甘すぎた」との不満がくすぶる。

■方針転換

 「なんでいまさら」。自衛隊幹部の一人は、派遣の方針を聞いた際の気持ちを打ち明ける。現地は混乱し、駐留米軍のコントロールは日々失われていく状況に「最善を尽くすが、相当厳しい活動になる」と覚悟したという。
 防衛省関係者によると、省内で退避計画の検討が始まったのは、首都カブールが陥落した十五日前後。十七日には大使館の日本人職員が英軍機でアフガンを出国した。与党から「現地職員は退避させなくていいのか」との意見が相次いだが、菅義偉首相は「ほとんど関心がなかった」(政府関係者)という。
 派遣の前提となる外相からの要請はなく、岸信夫防衛相は二十日の記者会見で「あらゆる可能性を検討した」と述べ、自衛隊は派遣せず外務省が対応すると説明した。
 制服組の一人が「急に事態が動きだした」と振り返る...

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