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近江の山田 ベンチ前で泣き崩れ自分を責める 力投に監督はねぎらい「見ていて感動した。震えた」【甲子園】

2021年8月28日 19時02分

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岡西を空振り三振に仕留め、雄たけびを上げる山田

岡西を空振り三振に仕留め、雄たけびを上げる山田

◇28日 全国高校野球選手権大会準決勝 近江1-5智弁和歌山(甲子園)
 涙が止まらない。滋賀県勢初優勝の挑戦権が懸かった準決勝。智弁和歌山に力負けした近江の山田陽翔外野手(2年)は、試合後のベンチ前で泣き崩れた。「自分の力不足で負けてしまった。先発としての仕事ができず、勝たせることができなかった」。責任を背負い込むように話した。
 背番号8を付けて、1回戦から5戦連続で上がった先発マウンド。1回に長短適時打を浴びて2点を先制されると、2―1の6回には2番・大仲の左翼線を破る2点適時二塁打でリードを広げられた。7回途中、被安打9、4失点で力尽きた。
 今大会は山田が先発し、7回からエース岩佐につなぐのが必勝パターンだった。だが、その頼れる先輩が右肘の炎症のため、登板を回避した。「必勝リレーは岩佐さんと僕で作り上げてきた。最後できなかったのは残念」。無念の表情で振り返ったが、意地は見せた。
 3回にプロ注目右腕、中西から左前適時打。5回1死満塁のピンチでは5番・岡西を空振り三振、6番・渡部を146キロ直球で一邪飛に打ち取った。多賀章仁監督(62)は「5回はベンチで見ていて感動した。震えた。今回のチームを凝縮したシーンだった」と山田の力投をたたえた。
 2回戦で優勝候補の大阪桐蔭、3回戦で強打の盛岡大付を破った。準々決勝では神戸国際大付にサヨナラ勝ち。過去最高に並ぶ決勝進出まで、あと一歩に迫った。快進撃を投打で引っ張った山田には、来年の春夏に再挑戦のチャンスがある。
 「先輩たちができなかった全国優勝を、僕が先輩たちの分も背負って、戻ってきて戦いたい」。新たな戦いは、すぐに始まる。

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