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大学王者の座、奪回目指す明大 日々一歩一歩の先に日本一がある

2020年4月10日 02時00分

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相手タックルを浴びながら突き進む箸本(左から2人目)=いずれも3月21日、東京都世田谷区の明大八幡山グラウンドで(大友信彦撮影)

相手タックルを浴びながら突き進む箸本(左から2人目)=いずれも3月21日、東京都世田谷区の明大八幡山グラウンドで(大友信彦撮影)

  • 相手タックルを浴びながら突き進む箸本(左から2人目)=いずれも3月21日、東京都世田谷区の明大八幡山グラウンドで(大友信彦撮影)
  • 部内マッチを終え、円陣で話す箸本(右)
  • 大量加入した高校日本代表組の1人、SH大越(右)=3月21日
 3月下旬、春の日差しが注ぐ東京都世田谷区八幡山のグラウンドで、大きな体と俊敏な動きがひときわ目を引いた。大学選手権連覇の野望をライバル・早大に砕かれてから2カ月。再始動した明大ラグビー部を引っ張るのは、新主将でロックの箸本龍雅(4年・東福岡)だ。

◆早大戦が出発点

 「去年くらいからチームを引っ張る意識で取り組んできたので、主将になったからといって特にプレッシャーは感じません。いつも通りです」
 とはいえ、のんきに構えているわけではない。出発点は早大に敗れた大学選手権決勝だ。
 「チームは調子いいと言われていて、自分たちも自信を持っていたけれど、決勝では早稲田にやられてしまった。先を見すぎて『大丈夫でしょ』という思い込みで、一つ一つの局面を大事にできなかったのが敗因だと思う」
 それは今季のスローガン「ONE by ONE」につながっている。
 「一つ一つのプレーを大切にする。一人一人が気付いたことを何でも言い合える。そういうチームでいたい。『日本一』のような先にある目標、結果を掲げるんじゃなく、自分たちが毎日取り組むもの、立ち返るものを掲げたいと思いました」
 箸本は選手権決勝の後、サンウルブズに練習生として参加。その合間を縫い、試験のために帰京した際に学年ミーティングを開き、チーム運営、スローガンなどを話し合ったという。
 「4年生はみんな危機感を持っていて、細かいことでも気づいたことは発信するようにしています。今は何でも言い合えて、いい雰囲気だと思います」

◆今できることを

 そして、サンウルブズで過ごした時間(世界各国から集まった選手たちが、戦えるチームを急ピッチでつくろうとしているところに身を置いたこと)は貴重な経験になった。
 「一流の選手はラグビーに対する考え方、練習に取り組む姿勢、人間性がしっかりしている。それを学べたのが一番大きい。練習中も『このプレーをされたらどう対応したらいいか』などいろいろ考えさせられた。気付きの多い時間でした」
 新型コロナウイルス感染拡大に伴い、春季大会は中止。いつから対外試合ができるかも不透明だ。
 「どうなっても、今できることをやるだけですね。手洗い、うがい、必要のない外出を避けることを意識して、あとは普通に過ごします」
 ポジションは主にロックだが、昨季はシーズン10試合でFW陣最多の7トライ。その走力、アタックセンスから、ナンバー8などFW第3列でも期待されている。
 「第3列もやってみたいですね。ボールを持つ機会が多くなるし。楽しくラグビーできそう。でも、ロックでも楽しくラグビーできているから、試合に出られればどこでもいいです(笑)」
 試合中の笑顔もトレードマーク。豪快なラグビーを思い切り楽しむ主将は、足元を見詰めて、一歩一歩、前へと突き進む。 (取材&構成・大友信彦)
<箸本龍雅(はしもと・りゅうが)> 1998(平成10)年11月23日生まれ、福岡県出身の21歳。188センチ、107キロ、ロック。商学部4年。小1のときに地元の玄海ジュニアラグビークラブでラグビーを始め、東福岡高2年で高校日本代表、3年で同代表主将。明大に進学し、1年でU20(20歳以下)日本代表。明大では1年からレギュラーで活躍。
<明大の新戦力> 高校日本代表がSH大越勇気(茗渓学園)、ロック山本嶺二郎(京都成章)ら6人、同候補がWTB西川賢哉(桐蔭学園)、SO伊藤耕太郎(国学院栃木)ら7人と有望なメンバーが加入。3月21日に行われた部内マッチでも軒並み出場し、能力の高さを見せつけた。中でも注目は大越と、大阪桐蔭2年時に花園優勝を飾った萩原周のSH2人。部内マッチでは15分ずつの出場で途中交代したためマッチアップはなかったが、攻撃的な姿勢をともに猛アピール。現役時代にSHだった田中監督も「ライバル同士で成長していってほしい。楽しみ」と目を細めている。

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