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小野田祐真 鈴木バイオリン製造取締役

2021年8月27日 16時00分 (8月27日 16時00分更新)
写真・桜井泰

写真・桜井泰

愛着がある名門 再建に情熱注ぐ

 「日本のバイオリン王」の異名を取る鈴木政吉(一八五九〜一九四四年)が名古屋で創業し、物理学者のアインシュタインに音色を称賛された鈴木バイオリン製造が苦境に立たされている。経営再建を託された小野田祐真さん(32)は、内側から立て直すべく、二年前にコンサルタントから同社取締役に転身。経営の冷静なそろばん勘定と、音楽的な情熱を包含して、かつてのブランド力を取り戻す「リブランディング」に挑んでいる。 (栗山真寛)
 -名門の楽器工房の立て直しに奮闘している。状況はいかがですか。
 僕が取締役として入った二〇一九年十一月は、とにかくスピードが命でした。毎月二百万、三百万円が消えていく。「会社は来年持つかな?」とさえ思いました。当時、一部の銀行口座は弁護士が管理していて、資金が足りなくなるとそこから補充するのですが、それはまるで点滴を受けて、絶えず銀行に見られている集中治療室(ICU)に入れられているようなものでしたね。
 コストカット、在庫処分など、できうることを同時並行で進めました。現在も三カ年計画のリバイバルプランの最中なので、銀行の管理下にある状況には変わりないの...

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