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デルタ株一層距離を 理研などが飛沫、マスク素材ごと計算

2021年8月27日 05時00分 (8月27日 05時03分更新)

 理化学研究所などの研究チームは、スーパーコンピューター「富岳(ふがく)」を活用した飛沫(ひまつ)拡散シミュレーションで、感染力が強い新型コロナウイルスのデルタ(インド)株では、従来株よりも会話の距離を空けないと感染確率が高まることを解明した。飛沫を吸い込むのを防ぐ効果もマスクの素材ごとに明らかにした。チームリーダーの坪倉誠神戸大教授は「従来株の時と同じ対策では危険」と、不織布マスクの着用を勧める。 (岸友里)
 研究チームは、デルタ株の感染力を従来株の二・五倍と仮定。感染者とマスクをせずに会話をした場合に、飛沫に含まれるウイルスを吸い込む量を試算し、感染確率を予測した。十五分の会話で感染確率が10%となるのは、従来株では約一・二メートルの距離をとった場合だった。デルタ株では約一・七メートルと、〇・五メートル多く距離をとった場合に相当した。二・五メートル離れると、デルタ株でも感染確率は、ほぼ0%となった。
 会話する時間も注意が必要で、感染者とマスクなしで二メートル離れて向き合った場合、従来株では感染確率が10%に達するまでに四十五分かかったが、変異株では二十分かからなかった。
 素材の異なる市販マスクごとに吸い込む飛沫の割合を調べたところ、ウレタンは大部分の82%を吸い込み、マスクなしと比べて18ポイントしか違わなかった。布は70%で、不織布を隙間なくしっかり着用した場合は25%に抑え込まれた。坪倉氏は「感染リスクを下げるには、ウレタンや布でなく、不織布マスクがベター」だと指摘。「会話の距離も時間も今まで以上に気を付けてほしい」と注意を促した。

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