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“昇格”はGK谷晃生のみで五輪特需なし…森保監督“現実主義”で「勝利目指す」【サッカー男子W杯最終予選】

2021年8月26日 19時27分

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森保監督

森保監督

 日本サッカー協会は26日、2022年W杯カタール大会アジア最終予選B組の初戦・オマーン戦(9月2日・大阪)、第2戦・中国戦(同7日・ドーハ)に臨む日本代表24人を発表した。4強入りした東京五輪代表からMF久保建英(20)=マジョルカ、MF堂安律(23)=PSVアイントホーフェン=ら6人(オーバーエージ3人を除く)が選ばれたが、“昇格”を勝ち得たのは初招集のGK谷晃生(20)=湘南=ただ一人。若手の勢いより実績、経験を重視した「現実路線」でスタートダッシュを狙う。
 東京五輪の余韻、“お祭りムード”はみじんもない。「アジア2次予選や五輪の戦いとは全く違う」(森保監督)という最終予選に向けて、厳しい現実を突き付けるようなメンバー選考だった。
 東京五輪世代6人のうち、久保建、堂安、板倉(シャルケ)、冨安(ボローニャ)、中山(ズウォレ)の常連5人が占め、五輪での活躍でA代表昇格を勝ち取ったのは谷のみ。森保監督は「A代表に選ばれてもおかしくない選手はいる。選ぼうかなと思った選手もいる」と言ったが、林(シントトロイデン)、上田(鹿島)、前田(横浜M)、田中(デュッセルドルフ)らの名はなかった。
 東京五輪後のチームづくりに関して、森保監督は「五輪をどう生かすかというより、既にA代表のさらなる強化のために活動してきた」と指摘。従来のような「五輪経由W杯行き」という固定概念はなく、2018年夏以降は「1チーム2カテゴリー」という枠組みで両代表を一体強化。「何が起こってもチーム力を落とさず戦っていけるだけのモノはつくってきた」という自負が、今回の選考にも色濃くにじんだ。
 一方、W杯ロシア大会で中軸を担った29歳の柴崎(レガネス)を10カ月ぶりに復帰させた。森保監督は「世界で勝っていくためにやらなければいけない基準を把握してくれている」と長期ブランクの司令塔に対する期待は大きく、34歳のベテラン長友に対しては「今のコンディション、状態を把握して招集につなげている」と無所属ながら信頼は揺らがない。
 選手の入れ替えは最小限で、テスト、登用、抜てきといった要素は排除した。その背景には、森保監督が選手時代の1993年に味わった最終予選の「悲劇」の記憶も間違いなくあるはずだ。「厳しい戦いの連続になると思うが、一戦一戦、最善の準備をして全力で勝利を目指して戦う」と指揮官。徹底した現実主義を貫徹し、地をはってでもW杯へ前進する。

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