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元大関豪栄道が引退会見 「大関から陥落したら」と数年前から決意

2020年1月30日 02時00分

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記者会見で笑顔を見せる、引退した元大関豪栄道。右は境川親方=両国国技館で(神代雅夫撮影)

記者会見で笑顔を見せる、引退した元大関豪栄道。右は境川親方=両国国技館で(神代雅夫撮影)

 大相撲初場所限りで現役を退いた元大関豪栄道の武隈親方(33)=境川=が29日、東京・両国国技館で引退会見を開き、15年間の土俵生活に別れを告げた。本人によると、断髪式などは来年初場所後ごろに行う見込みという。
 大関として去る。昇進時の口上で述べた「大和魂」を体現するため、迷いも涙もなかった。「今は満足しています。自分の中ではやり通せたと思う。我慢強く、潔くというのが大和魂の本当の意味なので。そういうことです」と、真っすぐ前を見据えて言い切った。
 次の春場所は、ファンからの豪栄道コールでおなじみのご当所。現役では貴景勝と栃ノ心が果たしたように、10勝以上での大関返り咲きを期待し、現役続行へ説得を試みる声も耳に届いていた。
 それでも、こだわりは曲げなかった。「数年前から、大関から落ちたら引退しようと心に決めていた。大阪の人には申し訳ないけど、気力のない相撲を取るわけにいかない」。同情の声援はいらない。史上10位の33場所、看板力士の地位を守ってきたベテランの意地がにじむ幕引きだった。
 全勝優勝も果たし、1986年(昭和61)度生まれの「花のロクイチ組」を引っ張ってきた33歳。境川部屋付きの親方として、新たなスタートを切る。
 目標は「自分は横綱に上がれなかったので、横綱を育ててみたい」。弱音を吐かない大和魂を若手に注入。夢を実現させ、師匠の境川親方(元小結両国)が「時折見せる笑顔がいい」と評した“豪ちゃんスマイル”で喜ぶ日が待ち遠しい。 (志村拓)

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