妊婦に優しい純白ドレス コロナ下で需要、専門業者も
2021年8月26日 05時00分 (8月26日 05時00分更新)
新型コロナウイルスの感染拡大で、結婚式の延期が相次ぐ中、妊娠して挙式を迎える「マタニティー花嫁」もいる。妊婦向けのウエディングドレスの需要も増えているようだ。体調が不安定になりがちな妊娠期。感染予防に気を付けつつ、体に優しいドレスで着飾って、一生の思い出を彩りたい。 (河野紀子)
七月中旬、妊婦用ドレス専門店「ジェイディ」(東京)が名古屋市内のホテルで開いた試着会。岐阜県瑞穂市の妊娠七カ月の女性(32)が、翌週の挙式を控えて、ドレスの最終調整に訪れていた。同店代表の花谷珠里さん(58)が着心地などを確認。女性は「おなかが締め付けられないのですごく楽です」と笑顔を見せた。
公益社団法人「日本ブライダル文化振興協会」(同)によると、二〇二〇年度に結婚式を延期・中止したカップルは全国で推計二十七万組。この女性も昨年夏に婚姻届を出したが、コロナ禍のため挙式を延期する中で妊娠が判明したという。花谷さんは「コロナ禍が一時落ち着き、結婚式が再開し始めた今春からドレスのレンタル依頼が増えた」と話す。
ジェイディは、日本初の妊婦用ウエディングドレス専門店として〇六年にオープン。花谷さんによると、当時も...
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