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<罪人の肖像>第3部・住所不定、無職 第4部・最後の砦 (特集)再犯者率、70歳以上5割に急上昇

2021年8月26日 05時00分 (8月28日 11時42分更新)
 日常的な事件、事故の背景を追う連載「罪人の肖像」。第3部(6月15〜21日)、第4部(8月18〜22日)では、社会になじめず軽微な罪を繰り返したり、出所後の生き方に苦しんだりする人々を取り上げた。必要な支援が得られないまま塀の向こうへと追いやられる「社会的弱者」も多い。あらゆる人を排除しない「ソーシャル・インクルージョン(社会的包摂)」の重要性が叫ばれる中、理想と現実との深い溝が浮かび上がった。
 検挙者の総数が減少する中、再犯者率の上昇への対応が課題になっている。
 警察庁によると、道交法違反を除く検挙者に占める再犯者の割合は二〇〇〇年は33・6%だったが、二〇年は49・1%に達した。特に窃盗や禁止薬物などで常習性の傾向が強い。一九年時点の受刑者のうち、過去に服役経験がある人は六割弱を占め、四割近くが出所後、一年未満に刑務所に戻っていた。
 特に顕著なのが高齢の再犯者率の上昇だ。七十歳以上の再犯者率は〇〇年は18・7%にとどまったが、一五年までに五割に上昇し、二〇年は51・9%。仕事や家族などとの人間関係をはじめ、社会でのやり直しが利きにくい実情が背景にあるとみられる。
 また、受刑者の二...

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