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ビシエドへの敬遠策に失敗なし…怖くない「次の打者」中日の深刻な5番問題 その根は選手層であり“チームづくり”に

2021年8月25日 10時33分

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5回表2死一、二塁、三ゴロに倒れ、うつむいてベンチへ戻る福田

5回表2死一、二塁、三ゴロに倒れ、うつむいてベンチへ戻る福田

◇渋谷真コラム・龍の背に乗って ◇24日 ヤクルト2ー1中日(静岡)
 同点の5回、2死二塁。ビシエドのカウントが3ボール1ストライクとなったところで、ヤクルト・高津監督が立ち上がった。津川球審に合図して、申告敬遠が成立した。次の1点が重く、ビシエドは怖い。だから無理はしない。
 この采配は正しかった。塁が埋まって打席に立った福田は、高橋のスライダーをとらえたが三ゴロ。そして7回、2死二塁から代打の切り札・川端の高く弾んだ打球は、三塁・高橋周の差し出すグラブに収まらなかった。やはり次の1点が決勝点になったのだ。
 今季7打数4安打、4打点。何度も煮え湯を飲まされていた川端を、敬遠するという選択肢はなかったか…。ある意味で敬遠策が勝敗を分けた。ビシエドの敬遠はセ・リーグ最多の6個目だ。なぜ多いのか。答えは簡単だ。「次の打者」がくみしやすいからだ。ビシエド敬遠直後は4打数無安打(1犠飛、1四球)。残念ながら、相手に後悔させることができていない。
 もちろん福田だけの問題ではない。中日には5番を任せられるだけの打者がいないのだ。今季7人を起用して、チーム打率を下回る2割3分6厘。5本塁打、22打点という目を覆いたくなる数字が残っている。
 「ビシエドが打たなくても、他の選手がカバーする戦いをしないと。小技を含めて、そういうのができないとこうなる」
 与田監督はこう語った。少し厳しいことを書く。まだ10試合の後半戦なのに、早くも4人の5番打者。相手投手や状態を見極め、必死にやりくりをし、使われた選手もベストを尽くしてはいる。僕の好きにしていいと言われても、自信を持って送り出せる5番打者はいない。つまり、問題の根は選手層であり、チームづくりにある。竜が抱える「5番問題」は深く、暗い…。

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