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【中日】福谷プロ初完投の黒星 光った粘りと省エネ投球

2021年8月25日 06時00分

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ヤクルト戦に先発した福谷

ヤクルト戦に先発した福谷

◇24日 ヤクルト2ー1中日(静岡)
 援護を信じて耐えて投げ抜いた111球の先に、福谷を待っていたのは、プロ初完投と黒星が同居する結末だった。1点を追う8回、2死二塁からリーグトップタイの30本塁打の村上を、二ゴロに抑えてピンチ脱出。ガッツポーズと、好守で支えてくれたバックへの一礼。マウンドからの鼓舞も、届かなかった。
 「皆さんの守備に助けられながら、何とか試合をつくることができましたが、悔しいです」。コメントには、完投の「か」の字もない。チームの2連敗と自身のリーグワースト10敗目という結果を、背負い込んだ。
 2失点の粘りと同じくらい、省エネ投球が光った。アウト24個のうち、4球目までに勝負を決めたのが22個。特にパーフェクトに抑えた序盤3イニングは、すべて4球以内。村上を4打数無安打2三振と黙らせるなど、リーグトップの399得点を誇るツバメ打線を、封じ込めていった。
 中断期間中のエキシビションマッチ2試合計9イニングを無失点。後半戦スタートの17日広島戦(バンテリン)で7イニングを無失点で5勝目。ゼロを並べ続けて「バッターが打ちづらいボールを、投げることに取り組んできた」と、真っすぐへの自信を深めていった。
 手応えを感じた強気の勝負を貫いたからこそ、ここぞの変化球も生きた。4回1死二塁から山田に左中間フェンス直撃の同点適時二塁打を浴びたが、村上にはガラッと目先を変えてフォークで空振り三振で傷口は広げなかった。
 その後も踏ん張ったが、1―1の7回2死二塁から、代打・川端の打球は高いバウンドで三塁線へ。打ち取ったと思った瞬間、高橋周のグラブをはじき、左翼線を転々とした。不運な決勝打に、思わず両膝に手をつくしかなかった。
 巻き返しを誓う後半戦へ「元々は意識していない」という道具の細部にまでとことんこだわり、投球フォームの安定を図った。グラブをオーダー品から、わざわざやや軽い既製品に変更。練習開始前に、3足の同じ仕様のスパイクを並べ、中敷きを入れ替えながら試し履きしたこともあった。自分にしか分からない誤差レベルまで、必死にベストを追求した。
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