大谷翔平にも優しい対応 500本塁打&3000安打達成目前のカブレラは”非常に取材がしやすい選手”【AKI猪瀬コラム】
2021年8月25日 06時00分
タイガースのミゲル・カブレラ内野手(38)が史上28人目となる通算500本塁打を達成しました。ベネズエラ出身者では史上初。外国出身者では、デービッド・オルティス(元レッドソックスなど=ドミニカ共和国)、アルバート・プホルス(ドジャース=同)、サミー・ソーサ(元カブスなど=同)、マニー・ラミレス(元Rソックスなど=同)、ラファエル・パルメイロ(元レンジャーズなど=キューバ)に次ぐ史上6人目です。
カブレラは現在、通算2955安打ですが、もし今季中に3000安打に届くと、史上初の「同一シーズンで500本塁打&3000安打達成」となります。
私が2003年のワールドシリーズで初めて取材をした時、カブレラは20歳のあどけない少年でした。初アーチは同年6月20日のデビルレイズ(現レイズ)戦で放ったサヨナラ本塁打。史上3人目の快挙でした。
「今でも覚えているよ。当時は今よりも、はるかにやせていたけどね。あの1本から始まった」
その後も輝かしい成績を残してきたカブレラは、12年に1967年のヤストレムスキー(元Rソックス)以来となる三冠王を獲得し、メジャーを代表する選手として、その地位を確固たるものにしました。
カブレラは大物と言われる選手の中では、非常に取材がしやすい選手です。英語を十分に習得する前に若くしてメジャーリーガーになり、英語を介した取材対応に苦しんだ時期がありました。そんな経験から、自分と同じく英語を母国語としないメディアに対して特に親近感を覚え、取材を受けてくれています。自分と同じ英語圏以外の選手ということで、エンゼルスの大谷選手に対する接し方にもカブレラの性格や心情が表れています。
記録にも記憶にも残る名選手、ミゲル・カブレラ。愛称「ミギー」のキャリアは、まだまだ続いていきます。(大リーグ・アナリスト)
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