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昭和29年大火 写真後世へ 安田、茶屋 60戸が焼失 松任公民館で保存、展示

2021年8月23日 05時00分 (8月23日 09時59分更新)
安田町、茶屋で発生した大火のパネル展=白山市西新町で

安田町、茶屋で発生した大火のパネル展=白山市西新町で

 一九五四(昭和二十九)年二月に白山市安田町と茶屋で住宅約六十戸が焼失したとされる大火の写真を集めたパネル展が、白山市松任公民館で開かれている。大火を知る世代が少なくなる中で、写真を保存していくことで、地域住民の防災意識の向上に役立てる。期間は約二週間。 (青山尚樹)
 大火は、二月二十四日午前三時ごろ、安田町の材木置き場から出火。住宅に燃え広がり、約三時間半燃え続けた。当時の新聞は、住宅約三十戸が全半焼して、被災者は百三十四人と報じている。八一年発行の「松任市史 現代編」では、六十戸が焼失したとしている。
 当時四歳だった同館の北村俊一館長(71)は「おばあちゃんに手を引かれて逃げた。空が真っ赤になっていた」と当時を振り返る。
 パネル展では、焼けた家屋の写真、白煙が漂う中、ぼうぜんとたたずむ人や、焼け跡から何かを探す人など、火事発生直後の様子がありありと分かる約三十点の写真を展示。他にも当時の新聞記事のコピーも複数掲示している。
 もともと写真などは、住民個人やそれぞれの町の集会所が保管していた。大火の様子が分かる貴重な資料の散逸を防ぐために、同館が集めて管理、保存することになった。今後も数年おきに展示を行う予定。
 北村さんは「火事は根こそぎ全てを持っていってしまう。大火のときに生まれていない人や、知らない人も大勢いるので、忘れられないように残していかなければいけない」と語った。

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