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<美濃飛騨スペシャル> (85)国産木材の価格高騰 輸入不足、商機つかめ

2021年8月22日 05時00分 (8月22日 05時00分更新)
ウッドショックで注目が集まる住宅用の国産材製品を示す吉田さん=岐南町のヤマガタヤ産業で

ウッドショックで注目が集まる住宅用の国産材製品を示す吉田さん=岐南町のヤマガタヤ産業で

 米国の住宅需要などで輸入木材が不足し、国産材の価格が高騰する「ウッドショック」が住宅業界などに影響を与える中、森林面積が全国五位、県土の八割を占める県内の木材生産に追い風が吹いている。県産材に目を向ける好機と捉え、供給拡大に向けた新たな動きが出ている一方で、早急な増産に躊躇(ちゅうちょ)する事業者も少なくない。事情を探った。 (安福晋一郎)

増える新規需要

 新型コロナウイルスの感染拡大による世界的な巣ごもり需要で、特に米国の住宅着工の急増が発端となった。今年三月ごろから輸入木材が不足し、国産材の需要が高まった。県の県産材流通課によると、七月の原木の価格はスギで前年同月と比べ一・五倍、ヒノキで二倍ほどに高騰。ピークは越えたものの、高値圏はしばらく続くとみられている。
 一方、新型コロナ発生当初は需要が落ち込むとの予測から、昨年は木材生産量を落とし、在庫がほぼない状態だったため、不足感はより大きくなった。同課の担当者は「ビルダー(住宅建築業者)は納期を守るため高価格でも購入する。これまで取引のなかった製材工場や、流通業者への注文が入っていると聞く」と話す。

すぐ伐採移れず

 しかし、この商機に県...

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