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智弁学園・前川、有言実行のバックスクリーン弾 「ノースリーから振りにいける思い切りの良さが魅力」スカウト熱視線【夏の甲子園】

2021年8月21日 19時46分

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6回、中越えに2ランを放つ智弁学園・前川

6回、中越えに2ランを放つ智弁学園・前川

◇21日 全国高校野球選手権大会2回戦 智弁学園5―0横浜(甲子園)
 甲子園の空に描かれた大きな放物線が潜在能力の高さを物語っていた。6回無死一塁。3ボールからの4球目を智弁学園(奈良)の前川右京外野手(3年)が振り抜いた。滞空時間の長い打球はバックスクリーン左へと吸い込まれた。
 「3ボールになってから真っすぐに張ってました。しっかりヘッドを走らせて打つことができました」
 高校通算36本目で、1年夏、3年春に続く3度目の甲子園では自身初の一発。「今年のセンバツの時にバックスクリーンに打つと言っていたので、とてもうれしいですし、ほっとしました」。5カ月を経ての有言実行弾に、安堵(あんど)の表情を浮かべた。
 初戦は3番だったが、この日は1番起用。小坂将商監督(44)は「一番いい打者を1番に置いてプレッシャーを与えたかった」と起用意図を説明する。2ランだけでなく第1打席は右前打、第3打席は中堅フェンス直撃の2点適時打と、指揮官の期待に十分応えた。
 守りでもみせた。5―0の7回に迎えた2死一、二塁のピンチ。2番・安達の打球が左翼を守る前川の前に転がると、前進した勢いのままホームへ矢のような送球。「捕球の体勢が良かったのでいい感じで投げられた」と遠投100メートルを誇る強肩で二走を刺して失点を防いだ。ベンチに戻るとスタンドからも拍手で迎えられ、まさに第4試合は“前川劇場”だった。
 スタンドからは楽天、ロッテなどのスカウトが熱視線。楽天の後関スカウト部長は「ノースリーから振りにいける思い切りの良さが魅力。高校生では上の方」と再評価した。高校生野手“不作”と言われる今年のドラフト市場で、智弁学園の前川は数少ない指名候補となりそうだ。
   ◇   ◇
 ▼前川右京(まえがわ・うきょう) 2003年5月18日生まれ、津市出身の18歳。177センチ、90キロ、左投げ左打ち。白塚小1年でソフトボールを始め、一身田中では津ボーイズに所属。3年夏には中日本選抜に選ばれた。智弁学園では1年春からレギュラーとなり、1年夏の奈良大会では4番に座った。

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