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四中工の快進撃ストップも“空中分解”乗り越えた部員に伊室監督も納得…プリンスリーグから再出発へ

2020年1月5日 21時05分

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矢板中央に敗れ、肩を落として引き揚げる森夢真主将(左端)ら四日市中央工イレブン

矢板中央に敗れ、肩を落として引き揚げる森夢真主将(左端)ら四日市中央工イレブン

◇5日 全国高校サッカー選手権・準々決勝(駒沢陸上競技場) 四日市中央工(三重)0-2矢板中央(栃木)

 ベスト4の壁は厚かった。四日市中央工は、3年連続ベスト8入りの強豪・矢板中央に0―2の完敗。伊室監督は「対策はしてきたが、矢板中央の圧力の中で良さが出せなかった。まだベスト4に行く力はない。積み重ねの差です」と語った。
 前半、風下の四日市中央工は相手のロングボールと前線のプレスに苦しんだ。前半12、20分に立て続けに失点。前戦まで3戦連発で主将のMF森(3年)は徹底マークで動きを封じられた。ボールを保持した後半も、引いて守る堅守を崩せなかった。
 同校初となる単独優勝はならなかったが、全国の舞台で「四中工」の名を響かせた。選手権出場34度を誇る名門が、2013年度大会以来となる選手権の勝利。DF鐘ケ江(3年)は「『古豪』と呼ばれるのは嫌。納得がいかない」と話していた。
 快進撃の主役は「やんちゃ軍団」の3年生だった。昨年1月、樋口前監督からバトンを受けた伊室監督は「空中分解しそうな時期があった」と振り返る。監督と中心選手の森、FW田口(J3鳥取内定)がぶつかり、不協和音が流れたこともあった。

 それでも「王様はつくらない」という伝統の下、粘り強く結束を高めてきた。プレーでは森が引っ張り、鐘ケ江やGK有留(3年)がムードメーカーとしてサポート。試合後、森はうずくまる仲間を起こして回り、最後まで主将の仕事を貫いた。
 来季は県リーグからプリンスリーグへの昇格を決めており、さらなるチーム強化に期待がかかる。「四中工のあるべき姿までは到達できなかったが、きっかけはつかんでくれた」と伊室監督。単独優勝の夢は後輩に託された。

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