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第548回 コロナ禍 2~3年覚悟 愛知医科大院・三鴨教授

2021年8月19日 05時00分 (8月19日 13時00分更新)

長引くコロナ禍について講演する愛知医科大院の三鴨広繁教授=18日、名古屋市内のホテルで

 第548回中日懇話会(中日新聞社主宰)が18日、名古屋市内のホテルであり、愛知医科大大学院の三鴨広繁教授(感染症学)が「長引くコロナ禍 覚悟と意識改革」と題して講演した。三鴨教授は新型コロナウイルスの脅威を改めて指摘し、感染拡大の長期化に向き合う意識と、それを踏まえた対策を訴えた。
 講演の要旨は次の通り。
 【怖さ】
 新型コロナの致死率は世界的には2・2%。百人に2人が亡くなる。千人に1人が亡くなるインフルエンザより圧倒的に怖い疾患。無症状者からも感染するややこしさがあり、一番の問題は後遺症。政府の中間報告では、診断から半年後も後遺症を認めている。これほど後遺症が問題になる疾患はなかった。坂道を転がり落ちるように悪化する怖さ。肺だけでなく全身に影響する。男性の勃起不全も指摘される。
 【変異株】
 子どもは感染しにくいが、ウイルス量が多くて感染させやすい。デルタ株では子どもの感染事例も増えてきた。家庭内での行動はクラスター(感染者集団)を防ぐキーの一つ。日本人はデルタ株に弱い傾向。日本人の6割が持つ白血球の型があるが、デルタ株にはその免疫を避ける能力があるからだ。新しい変異株の出現は否めない。水際対策は今後も重要になる。
 【覚悟と対策】
 ワクチンは変異株でも効果がある。集団免疫の獲得には接種率70%以上と考えている。接種の3回目は、重症化の予防か感染の予防か、その目的で間隔が異なる。感染予防ならより短い間隔。接種後も感染リスクはある。2〜3年は現状の生活が続く覚悟を持たないといけない。コロナ用医療ベッドに加え、往診診療、無料PCR検査を充実させるべきだ。特定の職種への規制の在り方も考え直すべきだ。

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