本文へ移動

<月刊ラモス>森保監督交代論を一蹴 「メダル取れる」

2020年1月29日 02時00分

このエントリーをはてなブックマークに追加
U-23アジア選手権 カタールと1-1で引き分け、大会を終えた日本=15日、バンコクで

U-23アジア選手権 カタールと1-1で引き分け、大会を終えた日本=15日、バンコクで

  • U-23アジア選手権 カタールと1-1で引き分け、大会を終えた日本=15日、バンコクで
  • W杯で4強入りを報告し、花束を手に日本サッカー協会の田嶋会長(中)と笑顔を見せるビーチサッカー日本代表のラモス瑠偉監督(右)と茂怜羅=1日、国立競技場で
 ラモス瑠偉編集長が日本代表・森保一監督(51)に熱烈エールを送った。U-23アジア選手権(五輪予選)は1分け2敗で1次リーグ敗退を喫した五輪日本代表。ラモス編集長はその敗因を徹底分析した上で、東京五輪を半年後に控えてにわかに湧き上がった五輪監督交代論に「森保監督には自身が信じる道をブレないで突き進んでほしい。その選択肢はない」と一蹴した。

◆本番は別のチーム

 大会前から、私は今回の五輪予選に関して「3連敗があるかもしれない」と予想していた。すでに東京五輪の出場権をホスト国として得ている日本代表。海外組も1人しかいないし、これからふるいにかけられる選手たちの集団だった。堂安律(PSV)も久保建英(マジョルカ)も富安健洋(ボローニャ)もいない。オーバーエージもいない。本番を戦うチームとは、まったく別のチームと言っても過言ではない。
 それに対して、ほかの国は出場権獲得に向け、死にもの狂いの戦いを挑んでくる。戦っているのは、そのために選ばれた戦士たちだ。この差は果てしなく大きい。第2戦のシリア戦で町田弘樹(鹿島)がPKを取られたシーン。相手はペナルティーエリアで町田がクリアしようとしたボールに頭から飛び込んできた。この1戦にかける覚悟が違う。
 厳しいことを言うようだが、今回選ばれた選手たちのプレーはぬるい。ちょっとプレッシャーをかけられるとすぐにボールを後ろに下げてしまう。時間をかければ、その分相手は引いて、強固な守備ブロックを形成してしまう。こうなると、簡単には崩せない。その前に、ここぞという場面でリスクを冒してでも突破しようとするプレーができるかどうか。アジア選手権に出場した選手たちは、そのチャレンジがあまりに少ない。
 これはもっと下の年代からの課題だと思うが、安全にボールを運ぶだけの“パスサッカー”に浸ってしまった選手は、なかなかそのぬるま湯から抜け出せない。パスなのかドリブルなのかシュートなのか。サッカーとは、相手より1点でも多くゴールを決めることを目的としたゲームだ。ポゼッションは、ゴールを奪うための手段の1つでしかない。ゴールのためにいつ勝負するのか。その意味で、今回のメンバーには“戦っている選手”がほとんどいなかった。

◆選手見極める大会

 今回の“惨敗”は多くの改善点と対策がはっきりしたという点で良かったと思っている。選手はもちろん、スタッフ全員が危機感を抱き、このままではダメだと気付くことが大事なのだ。
 1次リーグで1分け2敗? それでも私は東京五輪でメダルを取れると確信している。森保監督にはこれからもブレることなく、自分の信じる道を突き進んでほしい。選手を見極める大会で勝てなかったからといって、責任を問うなんて、あり得ない話だ。
 ただし、メダルを取るためにはオーバーエージが必要不可欠だと思っている。私なら、トップの大迫勇也(ブレーメン)は絶対に呼ぶ。今回のチームがぬるい試合をしていた理由として、縦パスのスピードが遅かったことが上げられる。いいターゲットマンがいないと、鋭い縦パスは入らない。プレッシャーをかけられるとすぐに後ろに下げてしまう悪癖の原因は、パスの出し手だけではなく、受け手の問題でもあるということだ。
 攻撃のスピードアップに大迫は不可欠。さらにいえば、点を取りたいなら南野拓実(リバプール)、原口元気(ハノーバー)、中島翔哉(ポルト)を候補にもう1人、2列目のアタッカーを呼ぶ。大迫というターゲットマンを生かすためには、突破力があって相手ゴールに飛び込んでいくドリブラーが必要だ。
 さらにもう1人、ボランチに橋本拳人(FC東京)を入れる。派手さはないが、彼は流れを見ながらゲームをつくることができる。この3人に堂安、久保建、富安の3人が加われば、A代表の組み合わせをそのまま持ち込むことができるから、短時間でチームの完成度を高めることも可能だ。
 オーバーエージの大迫、南野、橋本という人選は、あくまで私の考えで、実際に誰を入れるかは森保監督が納得いくまで考え、決めればいい。私は日本がメダルを取れると信じている。頑張れ、森保監督--。 (元日本代表)

◆新国立でビーチW杯4強入りを報告

 1月1日に新しい国立競技場の“こけら落とし”となった天皇杯決勝。ハーフタイムにビーチサッカー日本代表監督を退任したばかりのラモス編集長が登場。「昨年、ビーチサッカーワールドカップでベスト4に勝ち残ることができたのは選手だけでなくスタッフ、日本サッカー協会のバックアップがあってこそ。そして何より、ファンの皆さんの声援が、大きな力となりました」と感謝の言葉を口にした。

関連キーワード

おすすめ情報

購読試読のご案内

プロ野球はもとより、メジャーリーグ、サッカー、格闘技のほかF1をはじめとするモータースポーツ情報がとくに充実。
芸能情報や社会面ニュースにも定評あり。

中スポ
東京中日スポーツ