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難民からバイエルンの左サイドバックへ 19歳の俊足デイビスに世界が驚いた 欧州CL

2020年2月26日 12時04分

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バイエルンのアルフォンソ・デイビス(右)=AP

バイエルンのアルフォンソ・デイビス(右)=AP

 25日に行われた欧州チャンピオンズリーグ決勝トーナメント1回戦で、自陣左サイドを縦横無尽に駆け抜け、チェルシー(イングランド)を翻弄(ほんろう)する左利きの19歳がいた。バイエルン・ミュンヘン(ドイツ)のアルフォンソ・デイビスだ。極め付きは後半31分、高速ドリブルでカウンター攻撃を仕掛け、レバンドフスキのゴールをアシスト。これで3-0とし、勝敗を決定づける、お膳立てをした。
 この大活躍は誰の目から見ても明らかで、世界中のメディアが大々的に報じた。このチェルシー戦を前に「僕の父はずっとチェルシーのファン。僕のヒーローはディディエ・ドログバだった」と明かしていたことも、呼び水になった。
 それ以上に注目される理由は、デイビスの経歴だ。リベリア人の両親は自国での内戦を逃れ、ガーナの難民キャンプで生活。2000年、デイビスはその難民キャンプで生まれた。かつて英BBCのインタビューに「子供だったから、すべてが分かるわけじゃないけど、生きていくのは簡単ではなかった。妹とは3年前、初めて会ったんだ…」と明かしている。
 5歳のとき、カナダへ難民として移住。2017年にカナダ国籍を取得した。「両親がカナダへ移住することを決断してくれたことに感謝している。カナダ国籍を取得した日、すぐに電話がかかって来て、カナダ代表の合宿に呼ばれた。本当にうれしかった」
 当時、所属していたバンクーバーやカナダ代表での活躍が目に留まり、2018年7月にバイエルンへ移籍。今季途中から左サイドバックのレギュラーを獲得した。幾多の苦難を乗り越え、いまを勝ち取ったデイビス。ひとつひとつのプレーに全力を尽くす、その姿勢がにじみ出ている。

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