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「悔いはないけれど悔しい」 米でシード権失った小平智、ポジティブさを失わない31歳は来季もきっと輝く【武川玲子コラム】

2021年8月17日 18時32分

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小平智(左)とタイガー・ウッズ=2019年

小平智(左)とタイガー・ウッズ=2019年

 米ツアーを3年余り戦ってきた小平智は先週のウィンダム選手権で予選落ちし、シード権を失った。「今まで悩みだったドライバーが良くなってきて、自分のゴルフがだんだんできるようになってきたところで(シーズンが)終わってしまったのは悔しい」。苦しんでいた時期を知っているから、その悔しさがひしひしと伝わる。
 今季は27試合に出場し、13試合で予選通過。最高位の11位に入った5月のウェルズファーゴ選手権以降は、シード権を手にしそうなほど好調だった。ただ、まだまだ米国で戦い続ける強い意志を見せているので、ポイントレースを150位で終えた意味は大きい。
 9月から始まる2021―22年シーズンに向け、126~150位が得る「準シード」は死守した。れっきとした出場権を得るには、今週から始まる下部ツアーのファイナルス3戦、いわゆる「入れ替え戦」で25枠のフルシード権を勝ち取らないといけない。
 「ああいうハプニングは人生初めて」。18年4月にスポット参戦した米ツアー初優勝をきっかけに、米国での戦いが始まった。「これだけ悔しい思いは日本ではできない。もっとうまくなりたいという気持ちが生まれてくる」。負けん気ともう一つ、競技への愛を育んだ。「ゴルフ大好きな人間にとっては最高の場所」とフロリダに拠点を構え、ゴルフ漬けの毎日を送った。
 「悔いはないけれど悔しい」。日焼けした顔の口元をわずかにゆがめた。どんな状況でもポジティブな言葉を紡ぐ小平だからこそ印象に残る。できる限りの準備をしても望む結果を得られないことは本人も十分に承知している。
 「成績は残せなかったが、これが今の実力。でももうちょっとできたらなと思う。そのもうちょっとやるために、次週からの3試合を全力で頑張る。ここからがスタート」。まっすぐに前を向く31歳、米国で来季も元気な姿を見せてくれるに違いない。(全米ゴルフ記者協会会員)
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