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戦時性暴力、被害者の告発から30年 慰安婦の記憶、未来へリレー

2021年8月17日 05時00分 (8月17日 05時01分更新)
インタビューに答える梁澄子さん=東京都内で

インタビューに答える梁澄子さん=東京都内で

  • インタビューに答える梁澄子さん=東京都内で
 一九九一年八月十四日、韓国で一人の女性が「日本軍の慰安婦だった」と名乗り出た。戦時中の国家的性暴力を告発する初めての証言。長年、慰安婦問題に取り組んできた在日朝鮮人二世の梁澄子(ヤンチンジャ)さん(64)はその日を「勇気ある一人の被害者と、その声を受け止めた草の根の女たちの出会いが生んだ奇跡の瞬間」と呼ぶ。女たちの闘いの目撃者として、慰安婦の歴史を若い世代に引き継ごうとしている梁さんがこの三十年を振り返った。 (佐藤直子)
 「私は日本軍慰安婦として強制的に連れていかれたキム・ハクスンです。新聞やテレビに(うその)ニュースが出るのをみて、私は固く決意しました。これは正しく直すべきだと」
 三十年前に開かれた金学順(キムハクスン)さん(故人)の韓国・ソウルでの記者会見は、こんな自己紹介から始まった。あらゆる戦時性暴力は許されないという今日の国際的認識につながる、世紀の告発だった。
 その少し前。朝鮮の若い女性たちが戦時中、日本軍の慰安婦として駆り出された可能性について、ソウルの市民団体「韓国挺身(ていしん)隊問題対策協議会(挺対協)」から調査を求められた日本政府は、在韓の大使館を通じて「証拠...

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