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引退競走馬の馬生、命が、全うできるように息の長い支援を応援したい

2021年8月17日 06時00分

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今年の日本ダービー。活躍してゆとりある余生を過ごせるのは一部の馬のみ

今年の日本ダービー。活躍してゆとりある余生を過ごせるのは一部の馬のみ

◇記者コラム<ターフビジョン>
 最近、一般紙でも引退後の競走馬を引き取り世話する人たちの記事を目にする機会が増えてきた。どんな現状なのか。JRA馬事部内の「引退競走馬に関する検討委員会」に尋ねた。
 同委員会は海外の動物愛護運動の高まりを受け2017年末に発足。セカンドキャリア構築(人材育成、場所、資金の整備)、養老(余生)支援を活動の柱とする。
 委員会が目下、力点を置いているのがセカンドキャリア構築だ。馬が元気な間は人間とともに活動する機会を持ちながら生きる事を重視し、乗馬クラブや大学の馬術部などでの馬の居場所確保、競走馬を乗馬へ転換する技術を持つ人材の育成に力を入れている。馬生の質を高める狙いもある。
 その後が余生。委員会は養老牧場など年に60~70カ所を現地調査し資金援助の他、どんな支援が必要か情報を収集し意見交換してきたという。10年、20年と長い支援が必要になる話で、JRA馬事部の西尾高弘参与は「馬生の質を高めるために何ができるか。現状把握に努め、よりよい環境を整えたい」と話し、関係者らと模索を続けている。
 もちろんできる範囲での話。全ての引退競走馬が救われるわけではない。だがひと昔前より馬生が、命が、全うできる方向へと努力している現状は応援したいと思う。
(高橋知子)

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