夏の短距離王目指すファストフォース 前走驚愕のレコード駆け、重賞連覇狙うその韋駄天ぶりを見逃すな【22日・北九州記念】
2021年8月16日 14時55分
サマースプリントシリーズ第4戦「第56回北九州記念」(G3・22日・小倉・芝1200メートル)に登録しているファストフォースが重賞連勝を狙う。前走のCBC賞は格上挑戦ながら1分6秒0という驚愕(きょうがく)のJRAレコードで重賞初制覇。開幕週で高速馬場だったことを差し引いても、トップクラスのスピードを持っていることを証明した。挑戦者から受ける立場となっての同舞台での連戦。夏のスプリント王に向けて、再び快速を披露する。
◇ ◇ ◇
前走のJRAレコードは決してフロックではない。3走前の長篠Sが6着で2走前の桂川Sが8着、準オープンの掲示板すら確保できなかったファストフォースを格上挑戦でCBC賞に送り込んだ西村師には、確かな手応えがあった。
「もともとオープンを勝てる力はあると思っていたんです。でも、準オープンの2戦に関しては、僕が失敗して体を絞り切れなかった。だから、前走は馬体を絞ろうとしっかりと調整をした」。昨年10月の2走前は536キロ。絞るのに無理な負荷をかければ脚元への負担がかかる。微妙なさじ加減をしながら丹念にシェイプアップに励んだ。そして休養明けだった前走はマイナス18キロ。初めて装着したブリンカーの効果も相まっての逃走Vだった。
中6週で挑む今回の調整は順調だ。この中間もじっくりと責め馬を消化。先週11日の栗東坂路での1週前追いでは末を強めに追って4F55秒4―12秒1。デビュー前だったダブルブレンドを大きく追走すると、0秒3差の先着を果たした。
「いつも通りの調整ですが、ケイコは動けていましたね。夏の暑さにもバテていないし、順調な調整が消化できていると思います」と話した指揮官は「逃げなければならない馬じゃない。控えても大丈夫。スピードを生かすレースができれば」と逃げにこだわらない姿勢を強調する。
父ロードカナロア、母父サクラバクシンオー。短距離を戦うために生まれてきたような配合だ。「ここを勝ってサマースプリントのタイトルを取りたいですね」と師。まずは夏の短距離王者へ。前走と同じ小倉を舞台に自慢の快速をフルに発揮する。
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