鹿島どうした…後半33分から3失点で札幌に逆転負け ザーゴ監督「理想とするチームとは程遠い」
2020年3月21日 18時51分
◇21日・トレーニングマッチ 札幌4-2鹿島(カシマスタジアム)
サッカーのJ1鹿島は21日、本拠地・カシマスタジアムで札幌と練習試合(45分×2)を行い、4―2で敗れた。1―1の後半20分に右CKを東京五輪代表世代のDF町田浩樹(22)が頭で押し込んで勝ち越しに成功しながら逃げ切れず、終盤に連続3失点で手痛い逆転負けを喫した。鹿島は1月下旬のアジア・チャンピオンズ(ACL)プレーオフでメルボルン・ビクトリー(オーストラリア)に敗れるなど、公式戦3連敗中。リーグ戦中断を生かしてチームの立て直しを図りたかったが、“春まだ遠し”といった様子だった。
終盤の連続失点で試合巧者らしからぬ、まさかの逆転負けを喫した。新シーズンに入ってから、ACLプレーオフ、ルヴァン杯1次リーグ初戦、J1開幕戦を全て落とし、公式戦3連敗中の鹿島。リーグ再開に向け、練習試合といえども勝っておきたかったが、守備のもろさを露呈させた。
失点はいずれも右からのクロスをヘッドで決められた3点とFKによる1点。2ー1とリードしながら逃げ切れず、後半33分、同43分、同47分と立て続けにゴールを割られた。
センターバック町田は「あの(連続失点の)時間帯は雰囲気がふわっとしていた。クロスの対応やクロスを上げさせない守備をもっともっと厳しくやっていかなければいけない」と猛省した。1ー1から勝ち越し点を頭でねじ込んだ守備の要は自分が退いたその後の踏ん張りどころでの大量失点を悔しがった。
天皇杯決勝(元日)まで戦った関係で、一部主力を除けば、オフはわずかに6日間しかなかった。疲労が抜け切れていない中で、ザーゴ監督による新体制がスタート。新戦力も多く加わったことから、チームとしての仕上がりは遅い。
指揮官は「攻撃では非常にいい部分が出たが、守備のところでミスが多かった」と振り返り「自身が理想とするチームとは程遠い状況にあることは間違いない」と完成度の低さを強調。国内外主要タイトル20冠を誇る“常勝”軍団の立て直しには時間がまだまだ必要かもしれない。
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